住宅設計の依頼先の考え方（2）ハウスメーカーの特徴とメリット
家づくりの依頼先としてポピュラーなのがハウスメーカーでしょう。ハウスメーカーとは一般的に広範囲な営業網を持つ、大手の住宅建築会社のことで、それぞれのメーカーで商品ラインナップを持ち、部材の生産から施工までをシステム化し土地探し、資金計画からアフターサービスまで一貫して行っているのが特徴です。 また、全国各地にあるモデルハウスで実物を体験できるので、住んでからの心地よさなどがあらかじめ体感できるというメリットがあります。
1.設計と施工が一貫、規格化された安定した品質の商品
ハウスメーカーは設計と施工を一貫して行えるのが特徴です。ラフプランの段階では、営業マンがラフをつくることが多く、その後の詳細プランでの検討段階になると、設計担当者が加わって細部を決めていく形になってきます。
資金の相談、土地探しなどにも相談にのってくれる、いわゆる総合窓口のような機能を兼ね備えているのも特徴です。
ハウスメーカーで建てる家は、ある程度規格化された工業製品の組み合わせでつくられていくので、多少制限があることは否めず、敷地の大きさ、形などによっては建てられないケースもあります。
また、フリープランと謳っていても、そのメーカーが採用する構造や工法を前提としているため、限られた範囲の中から選ぶというのが一般的です。
2.工期が短く、品質が安定しているのが特徴
基本的には工場で生産された部材や部品を多用するため、品質が安定しています。また、現場での工事が少ないため、大工さんの手作業というようなことが少なく、工期が短いのも特徴のひとつ。
施工については、地元の協力工務店や下請け会社に依頼することが多く、これらの協力会社の技術力が施工の品質を左右するため、メーカー側の監理体制がしっかりなされているかどうかがポイントになってきます。
3.設計・施工が一貫、アフターサービスは別のグループ会社のケースが多い
竣工後は、メーカーのメンテナンス部門や関連会社が定期点検を行います。それまで一貫して担当していた営業マンではなく、メンテナンスに関しては担当がかわるため、なにか問題がある場合は、きちんと引き継がれているかどうか、確認をしておきましょう。
また、アフターサービスについての契約書や保証書、手引書などをよく読んで、内容を確認をしておきましょう。
ハウスメーカーによる家づくりのプロセス
