建てるまでの道のり注文住宅パーフェクトガイド

家づくりではやらなければいけないことがたくさんあります。
こちらのコーナーでは家づくりの流れに沿いながら、注文住宅を建てるにあたって知っておくべき予備知識や準備等をシリーズでお届けします。

家づくり計画(土地購入・資金計画・地盤調査)

続き 土地に関する法規制を知る、調べる

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土地に関する法規制とは

気になる物件が見つかったら、その土地にどんな法規制があるかを不動産業者に聞いたり、役所で調べましょう。場所によっては建物に制限を受ける土地があります。
都市計画法上、市街化を抑える目的で指定された市街化調整区域には、原則として住宅を建てることができません。市街化を意図してつくられた市街化区域であっても、用途地域が工業専用地域であれば、住宅の建設はできません。
また、建築基準法には、幅4m以上の道路に2m以上接していない土地は、建設が認められていません。この場合、接する道路が2項道路という指定を受けている場合は、建設はできますが、土地の一部が道路とみなされ、住宅が建てられる面積が減ってしまいます。上記ケースはほんの一例です。土地にはいろいろな法規制があり、調べた後からわかることもたくさんあります。

都市計画法の地域区分イメージ

1.都市計画法の地域区分イメージ

都市計画法では、全国の約4分の1を「都市計画地域」として指定しています。そのなかで、原則として家を建てられないのは、市街化調整区域の土地と、市街化区域内の用途地域のうち、工業専用地域内の土地です。

2.用途地域の種類と内容

市街化区域内は、都市計画上の用途に応じて12の用地地域にわけられます。住宅は工業専用地域を除く地域で建設可能。一般的に住環境に恵まれる地域(第一種低層住居専用地域など)は、建ぺい率・容積率・建物の高さ制限など、建設に関わる規制が厳しくなります。詳細は国土交通省の用途地域に関するウェブサイト(PDFが開きます)で確認を。

代表的な法規制

【用途地域】住居、商業、工業といった異なる用途や規模の建築が混在しないよう、土地の利用方法を12種類に分類した地域。
【建ぺい率】
敷地面積に対する建築面積の割合。敷地面積が100平米、建ぺい率の制限が60%であれば、建築面積は60m2が上限となる。
【容積率】敷地面積に対する延床面積の割合。敷地面積が100平米、容積率の制限が200%であれば、延べ床面積は100x2=200平米が上限となる。
【防火地域】火災の延焼を防止するために、防火性能を定められている地域。防火地域、準防火地域、22条地域、と都市部ほど高い防火性が要求される。

建築基準法による規制

高さ制限
高さ制限
建物の高さや外観デザインに影響する規制です。第1種、第2種低層住居専用地域は「北側斜線制限」と「絶対高さ制限」、第1種、第2種中高層住居専用地域は「北側斜線制限」内で建物をつくらなければなりません。そのほか、「道路斜線制限」が全地域にかかります。
接道の義務
接道の義務
建築基準法では、幅4m以上の道路に2m以上接していない土地は、建設地として認めておりません。さらに旗竿敷地は、地域の条例によりさらに厳しい規制がかかる可能性があります。
建ぺい率・容積率 概念図
建ぺい率・容積率による面積の制限
建築基準法では、幅4m以上の道路に2m以上接していない土地は、建設地として認めておりません。さらに旗竿敷地は、地域の条例によりさらに厳しい規制がかかる可能性があります。

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