建築家・西島 正樹さんのブログ一覧

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建築家・西島 正樹さんの記事 203件中 121~140件を表示

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【住宅の安全性能を考える】 最終回です。 5. 住宅の老朽化と長期優良住宅  建物は時とともに感実に老朽化し、耐震性能を含め、いろいろな性能は低下していきます。劣化の度合いを少しでも小さくするためには、骨格をしっかりとつくるとともに、維持管理をしやすくつくることが大切になります。建物の寿命を長くすることは、そのほかにもいろいろなメリットがあります。ひとつは、解体に伴う廃き物の排出が減り、環境負荷を減らせます。また建設費の負担が減...

【住宅の安全性能を考える】の続編です。 4.  住み手の高齢化への対策   次は、誰にも避けられない住み手の高齢化です。住宅内事故の内訳を見ると、70才以上が全体の約4割と圧倒的に多く、事故の種類では、転倒が全体の半分近くをしめています。年をとるにつれて、住宅は危険な場所となっていくのです。転倒を防ぐために重要なのが、小さな段差も含め、足先が引っかかるような床段差をなくすことです。床をいじる工事を後からするのは大変ですので、新築...

【住宅の安全性能を考える】の続編です。 3.  シックハウス対策  地震という突発的な災害とは対照的に、長い年月を住み続けていく中で、徐々に高まる危険が住宅には潜んでいます。ここでは3つのことにふれます。まずシックハウス問題、次が住み手の高齢化、最後が建物自体の老朽化と長寿命化です。  まず、シックハウスです。正式には「シックハウス症候群」といい、建材や家具から発生する化学物質やカビ・微生物が室内に発散し、それを吸い続けることで...

【住宅の安全性能を考える】の続編です。 2.  耐震改修のしかた  「耐震改修」をするには、まず、その建物の現在の耐震性能を確かめる必要があります。これが「耐震診断」です。この診断が適切でなければ、その後の工事は意味がありません。「耐震診断」には経験と専門性を要しますので、「耐震診断士」に頼むことが大切です。「耐震診断士」は建築士の資格を持ち、さらに講習や試験を受けた人が認定され、地方自治体が管理・登録しています。まずは、自治体...

【住宅の安全性能を考える】-1  地震・津波・放射能。今回の大震災では、安全と思っていたことの もろさ、危うさを深く心に刻むこととなりました。身の廻りの安全 性が、どういう根拠で決められ、十分信頼できるものなのか、その ことに関心が高まっています。住宅はどうでしょうか。その安全性 の根拠と信頼性について振り返ってみたいと思います。まず前半で は地震について考えます。後半...

【パッシブ発想に基づく省エネルギー住宅−8】・・・低炭素住宅について  最後に「低炭素建築物認定制度」という新たな取り組みにふれます。日本における住宅の省エネルギー施策はこれまで高断熱化、高気密化に集中してきました。しかし地球温暖化防止のためには住宅の環境負荷を総合的に 低減することが急務であることから、この制度はつくられました。認定を受けるには、住宅内の総エネルギー消費量を基準値以下にし、加えて「低炭素化に資する措置」を講じる必...

【パッシブ発想に基づく省エネルギー住宅−7】・・・パッシプ設備による省エネ対策 集熱 「集熱」と「蓄熱」の仕方によっていろいろな方法が考えられますが、代表例を4つあげましょう。 まず、窓からの日射熱をそのまま床に蓄熱する「ダイレクトゲイン」、日射熱を壁に蓄熱する「トロンプ壁」、居室の南側にもう一つ温室のようなガラス張りの部屋を設けたのが「サンルーム型」です。 また、屋根面で暖められた空気を床下に送り蓄熱するのが「OMソーラー」...

【パッシブ発想に基づく省エネルギー住宅−6】・・・パッシプ設備による省エネ対策 集熱  前号までは基本的な自然力の利用についてふれてきましたが、この考え方をさらに進めたパッシブシステムが存在します。 それは日射熱の利用です。冬でも窓から直射光がさすと、暖房なしで過ごせるほど部屋が暖まりますが、この暖かさは日が沈むと急激になくなります。 この暖かな熱を夜までとっておいて有効利用しようということで、いろいろな方法が編み出されてきまし...

【パッシブ発想に基づく省エネルギー住宅−5】・・・通風・緑・雨水  風は気の向くままに吹いているわけではなく、「卓越風向」といって地域ごと季節ごとによく吹く風向の傾向があります。 その特性を知った上で窓を配置すれば、夏の卓越風は積極的に取り入れることで室内を涼しくし、冬の卓越風は防ぐことで室内の暖かさを失わないようにできます。  次は緑の働きです。緑は雨水を吸収し、周辺の気温変化を和らげてくれます。 土と緑の庭をつくり、そこを通る...

【パッシブ発想に基づく省エネルギー住宅−4】・・・日照への工夫-1  「自然を受け入れる」ということが前提のパッシブシステムですから、気候風土に注目しましょう。 日本の場合は、四季の移り変わりが最大の特徴です。 住宅は暑い夏、寒い冬の両方に対応できる必要があります。 太陽光を考えると、夏は暑いので日射は室内に入ってほしくないが、冬は寒いので日差しがありがたいと誰しも感じることでしょう。 こんな都合のいい要求にこたえてくれるのが庇...

【パッシブ発想に基づく省エネルギー住宅−3】・・・アクティブとパッシブ   具体例を通してアクティブシステムとパッシブシステムを比較してみましょう。 たとえば太陽の光を利用する方法です。 最近話題の太陽光発電は半導体が組み込まれた専用パネルに太陽光をあてて電気を発生させます。 特殊な機械を使い、光から電気という質の違うエネルギーを取り出す点で典型的なアクティブシステムです。 一方、太陽の光で水や空気を暖めてお湯や暖房として利用する...

【パッシブ発想に基づく省エネルギー住宅−2】・・・パッシブって何?  太陽光、風力、波力・潮力、流水・潮汐、地熱、バイオマスなど、自然界には利用できそうなエネルギーが様々と存在します。 この自然の力を利用する方法としては、現代技術を駆使した最先端のシステムから昔ながらの素朴な工夫まで幅広くありますが、自然そのものと向き合う姿勢に注目して整理すると、大きく2つの考え方に分類できます。 ひとつは、機械を使って自然エネルギーをより利用...

【パッシブ発想に基づく省エネルギー住宅−1】・・・はじめに  東日本大震災と福島原子力発電所事故は、先端技術にたよった現代社会がいかに脆弱であるか、その限界を私たちの心に刻みつけました。 エネルギー問題や地球温暖化という大きな課題を前に、最新技術にたよるばかりではなく身近なところから省エネルギーや地球環境の保護につとめようという気運が高まっています。 身近な自然エネルギーをうまく活用していこうという家づくりの知恵や方法があるのか...

オウチーノ「バリアフリーの住宅」特集で 【スキップテラスの家】が取り上げられました。 http://www.o-uccino.jp/kenchikuka/special/barrierfree/ 坂道に接する敷地条件を生かし、段差を利用して各階にスムースにいけるように考えた住宅です。 ご覧頂ければ幸いです。 【スキップテラスの家】は http://www.ne.jp/asahi/prime/nishijima/37/kugaha...

オープンデスクを募集中です。 建築設計を学びたい方、 アトリエ事務所に興味ある方は、 下記メールまで、ご連絡下さい。 ■期間 2週間程度 毎日でなくてもOK ■作業 模型製作 図面作成補助 現場視察等 ■時期 随時 連絡先/(株)プライム一級建築士事務所   西島正樹      prime@a.email.ne.jp          新宿区新宿5-10-10-4F         03-3354-...

【光を抱く家】が「ホームプランニング」 2014特別編集版 8(2015.1.1発行)「住宅建築の名手が建てた家」 に掲載されました。(P13) http://www.home-pl.co.jp 光をテーマに、心を解き放つ空間をめざした住宅建築です。 http://www.ne.jp/asahi/prime/nishijima/62/62.html ご覧頂ければ幸いです。 ■設計主旨 夫婦と成人した子供2人のための家です。 ...

SEASON'S GREETINGS 

2015/01/06 更新

2015年を迎え、新たな気持ちで仕事をスタートしました。 今年も、住宅を中心に、建築設計に向かっていきたいと考えています。 どうぞよろしくお願い致します。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 西 島 正 樹 株式会社プライム一級建築士事務所 PRIME INC.ARCHITECTURE AND PLANNING 〒160−0022 東京都新宿区新宿5−10−10−4F TEL : 03-3354...

朝日新聞デジタル「沖縄建築パラダイス」で、インタビューが掲載されました。 http://www.asahi.com/and_M/interest/SDI2014112005651.html?iref=comtop_list_andm_n01 タイトル は、『ミステリアスに波打つ石垣「グスク」』 インタビューでは、はじめて沖縄に訪れた折に感激したグスクへの思いを語りました。 沖縄の城跡は「グスク」と呼ばれ、「琉球王国のグスク及び関...

【人の絆を育む家】の最終章です。 7.  近隣との絆  これまで考えてきた個を守ることと共感を育むことは、家と町との関係にも当てはまります。ここでは一軒一軒の家が個を守る空間であり、町が共感を育む場と位置づけることができます。家づくりではプライバシーを守ることに意識が偏りがちですが、周囲の協力なくして自分の家を完全に守ることは無理です。たとえば防犯を考えると、自分を守ろうと塀でがっちりと囲み外から見えないようにすればするほど窃盗...

【人の絆を育む家】-6

2014/11/19 更新

【人の絆を育む家】の続編です。 6.  2世帯住宅の可能性  次に2世帯住宅について考えてみましょう。ここでも、ヤマアラシのたとえ話は示唆に富んでいます。世帯が別になればたとえ親子の世帯どうしでも適切な距離は必要です。その距離をどうつくるかは家を建てる前に家族間で十分話し合う必要があります。そこから、何を共有し何をおのおのの家族が別々にもつかが導き出されます。たとえば、台所や浴室を共有する考え方や、玄関だけ共有し他は全て各々の家...

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