建築家 清水裕子+清水貞博+松崎正寿さんの作品事例
A.house
建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
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注文住宅 | 住宅密集地 | 2050万円 | - | 東京都 |
敷地は都内の住宅密集地に位置し、バス通りに面した敷地面積26坪の狭小地である。クライアントはジュエリーデザインを営んでおり、ギャラリーとプライベート性の高い住宅が求められた。
建物は各諸室の必要面積からなる、3層のボリュームを重ねた形状で構成され、1Fにギャラリーと水廻り、2FにLDK、3Fに寝室が配置されている。厳しい法規制と高いプライベート性や採光を同時に解決するため、各層を内接するようにねじりながら積層させた。
各階の梁は鉄骨で補強されることで、木造でありながら4面のトップライトを可能とし、同時にローコスト化を実現している。建物がねじれることで高いプライベート性と採光を併せ持つ小さな住宅が実現した。
FW.house
建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
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注文住宅 | 住宅密集地 | 1600万円 | - | 東京都 |
狭小地であることに加え斜線、日影等の法規制がかかる中で、施主の要望であるリビング、ダイニングキッチン、寝室、土間スペース、ワークスペースなどが共存した、快適で合理的な住宅をいかに実現するかが課題となった。
建物は最大限のボリュームを与えた結果、南北に勾配した家型となった。
最大限の空間にダイニングキッチン、水廻り、寝室の3つの用途に対応した閉じたボリュームを水平スリットを設けながら立体的に配置する。
残余空間である断面的に連続した開かれた場所は土間、リビング、ワークスペースといったフレキシブルに使用できる場所となった。
それぞれの場所は小さいながらも、水平スリットにより建物全体のボリュームの広がりを感じられる空間となっている。
SA.house
建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
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注文住宅 | 住宅密集地 | - | - | 東京都 |
敷地は都内の閑静な住宅地にあり、前面に人通りと交通量の多いバス通りを挟んで緑豊かな区民施設が広がっている。上層ほど環境の良くなる敷地において、最大限のLDKの確保が求められた。
周辺状況から最上階に最大限のスペース確保を行い、そこから厳しい容積率を超えないように下階面積を絞って計画しており、建物は上層ほど大きくなって行く。丁度”お盆”のような形状の各層を水平に切り離した格好で110角の鉄骨無垢柱により積層している。
眺望とプライバシーを断面的に調整した、大きさと形の異なる”お盆”には、それぞれ異なる内装が与えられ、積層されている。
KU.building
建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
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その他 | 住宅密集地 | 5000万円 | - | 東京都 |
敷地周辺は戸建て住宅やマンション、学校、事務所等が近接するが、豊島区の閑静なエリアである。敷地面積が間口5m、約20坪弱の狭小地においてソフトの販売、開発を行う企業のための建物が望まれた。
狭い敷地においては床を積層させていくことで、要求される面積を確保するのが順当手段であるが、収納や構造、設備といった動かない部分と人が活動するためのフリーな部分のあり方を再検討し、床の積層に加え収納、設備、構造を外壁の外側に積層させていくことで、狭小地においてフレキシブルな空間を最大限に確保している。
NM.house
建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
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注文住宅 | 住宅密集地 | 4800万円 | - | 東京都 |
敷地は世田谷区の閑静な住宅地にあり、袋小路の道路奥に位置しているため四周は住宅に囲まれている。敷地面積は約40坪で都心ではゆとりのある広さだが、建蔽率40%、容積率80%、高度斜線という法的条件によって延床面積を確保することが難しい敷地である。
建主からは完全分離の2世帯住宅と、外から内、内から外の双方からの視線を遮断するという高いプライベート性が望まれ、いかに最大限に敷地への広がりを確保しながら周辺からの視線の分節を行うかが課題となった。
敷地全体を囲うコンクリート壁を配置し、それを主構造としてスラブを架けることで、プライバシーを確保しつつ最大限の居住空間の確保と、内外の境界が曖昧な住宅が実現している。
FM.house
建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
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注文住宅 | 住宅密集地 | 4800万円 | - | 東京都 |
1階に音楽スタジオ、2・3階に住宅を積層し、1階をRC造、2・3階を木造として機能毎に必要な構造を与え、機能毎に異なる表情を与えている。住宅部分は両端に立体的な中庭を設け、通風と採光を確保している。
TA.house
建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
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注文住宅 | 住宅密集地 | 2200万円 | - | 神奈川県 |
住宅密集地、とりわけ周囲に取り込みたい要素が無い場合、また、建物が積極的に開いていく状態でない場合に、外部環境をいかに住宅内部へ取り入れるかについて考察した。
敷地は雑然とした住宅密集地の狭小地であり、前面道路も狭く、隣地の駐車場にも建設計画があった。
その中で、我々は外部環境の取り入れ方として、住宅内部に外部的な領域、"くぼみ"をコーナーに配置し、極めて高いプライバシーを保ちながら、住宅内部に外部環境を取り込むことを試みている。
SN.house
建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
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注文住宅 | 住宅密集地 | 2800万円 | - | 東京都 |
敷地は住宅密集地に位置した狭小地である。狭小地にとって敷地境界から外壁までの距離は敷地の有効利用に大きな影響を及ぼす。そこで外壁と敷地境界との関係に着目し、住環境としての敷地を最大限有効化する事を目指した。
1~2Fは外壁をセットバックしても相当な距離を確保しないと良好な住環境にならないため、外壁を敷地境界ぎりぎりに設けた。一方3F、塔屋は外壁と敷地境界の距離を取ることで、有効な外部空間として利用出来るため、斜線制限と相まってセットバックさせた。1~2F外壁は開口のある外壁とし、半内部空間を挟んだ内部を包み込むことで、周囲から入ってくる視線と採光を調整しつつ、内部が半内部空間を通して外部へと拡大していくよう目論んだ。
MT.house
建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
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注文住宅 | 住宅密集地 | 2300万円 | - | 東京都 |
敷地は都心の住宅密集地に位置し、敷地面積わずか46㎡の狭小地である。北側と西側に4m道路のある角地であり、敷地の狭さに加え、厳しい道路斜線が掛かる。
施主の要望である、ガレージ、LDK、3つの寝室、床下収納、テラスなどの諸室を限られた延床面積の中に詰め込み、採光、通風を確保した豊かな住空間を如何に実現するかが課題となった。
建物は各諸室の必要最低限の面積からなる、3層のヴォリュームを積み上げた形状となっている。各層は異なる形状のヴォリュームとして積上げられ、そのズレが1Fのアプローチにおいては庇となり、2Fにおいてはテラス、3Fにおいては2Fテラスの屋根となっている。
内外において敷地全体を有効化した、コンパクトな住宅が実現した。
HA.house
建築種別 | ロケーション | 予算帯 | 竣工年 | 都道府県 |
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注文住宅 | 住宅密集地 | 4400万円 | - | 東京都 |
前面道路に面した南側の1階に駐車場と玄関、その上の2階にリビングと、連続するテラスを配置し、北側に半層ずらした1.5階にキッチン、ダイニングを配置し、両者を大階段で繋いでいる。2階のリビング上部のロフトも含めて、南側の3フロアが北側と断面的に連続しており、住宅内で明るさがグラーデーション化されて連続することで、住宅内の明るい部分と暗い部分が同等の価値を持って住宅内で成立している。
また、北側から南側への通風が助長されることで、パッシブな環境を効果的に獲得している。
浴室やクローゼット、個室は半層ずらした残りの部分に配置することで、プライベート性を維持しつつ、上記のスキップ状の大きな空間に接続している。