建築家・石川淳さんのブログ一覧
2015/11/25 更新
こちらは山梨で作った2階リビングにあるキッチンです。 お施主様の父上がキッチン取り付け業者さんだった、という偶然がありまして、ご実家に余っているアイランドタイプのキッチンがあり、それを利用して作りました。 建築に合うようにキッチンのリビング側の面にはシナ合板の扉を貼って他のドアと馴染ませませています。 冷蔵庫置き場を壁で囲んで側面にレンジフードをつけています。 また、背面にはカウンターと吊り戸棚を造作工事で作っています。 ...
2015/11/20 更新
こちらはOUCHI-01の子世帯キッチン 1階は親世帯、2階が子世帯です。 狭小住宅に属する広さなので、どちらもキッチンは壁付けのi型としています。 その代わり、どちらもオーダーキッチンとして、色々収納できるようにしてスッキリさせています。 写真の子世帯キッチンは吊り戸棚の中にエアコンを納めています。
2015/11/15 更新
この家はコンパクトな住宅で二世帯のためリビングが二つあります。 そのため、対面式キッチンはスペース的に採用できません。 そこで、i型キッチンを壁付けに配置した最も面積効率が良い方式をとりました。 そうは言っても、カウンターをそのままつないで端っこに読書コーナーを設けています。 朝日を感じる東側にコーナーを設けて、南側は2段の窓から光を取り込みます。 古家からの建て替えでしたが、同じ位置にあった昼でも暗い居間から明るい居間に変身...
2015/11/13 更新
親世帯のキッチン背面は横長の窓をつけています。 スリ硝子にして光を背景にお気に入りの食器を飾っています。 キッチンに立つと中庭が見え、その先に子世帯のリビングが見えます。 お互いのキッチンから相手のキッチンは見えないような配置になっていて、二世帯住宅の丁度良い距離感を作り出しています。
2015/11/08 更新
OUCHI-15は二世帯住宅で、この写真は親世帯のもの。 「とにかく変わったキッチンにしたい」との奥様のご希望で色々相談しながらスタディして行った結果、シンクのある部分とコンロのある部分を分離して直角方向に配置する珍しい配置となりました。 住宅では珍しいですが、業務用の厨房などでは見かけるレイアウトです。 お引越後は「使いやすい」と奥様のご感想も頂きました。 コンロ側で料理をして、両面から使えるシンク側ではお孫さんなどが片付けの...
2015/11/06 更新
子世帯キッチンの外にある中庭にはコンクリート製のテーブルが備えられています。 小さな手洗いも付いていて、ガーデンパーティーなども可能。 リビングの窓を開けると中庭、キッチン、と一体の空間になります。
2015/11/01 更新
中庭に面したキッチンの例です。 i型のキッチンを中庭の窓に面して設置。 背面にはパントリーと冷蔵庫と洗濯機置き場を配置して3本引きの框戸で閉められるようにしています。 3枚目の写真はキッチンからリビングを見るようす。 対面式が多いですが、OUCHI-15は親世帯も子世帯もキッチンは個性的に作りました。
2015/10/29 更新
OUCHI-14の親世帯キッチンです。 お一人住まいの1階です。 寝室は個室ですがLDKは光庭につながるワンルーム式で、鴨居の飛んでいるところで引き戸により予備室と仕切れるようになっています。 1枚目写真はキッチンを閉じた状態で2枚目はキッチンの扉を開いた状態です。 キッチンと扉の間には人が立てる程度の隙間がありますので、お客様が来られて、ちょっとキッチン前を隠しつつお茶を入れる、程度は閉めた状態でも作業できます。 キッチン...
2015/10/26 更新
これから家づくりを考えている人が興味をお持ちになりそうなブログネタを、と考えたのですが、私が今まで設計した住宅のキッチン掘り下げて掲載してみることにします。 まずは現在書店で発売中の「月刊HOUSING12月号」に出ている「猫と犬のシアワセ同居。キャットウオークの巡る家」のキッチンからご紹介です。 この家は二世帯ですが、2階が若夫婦と2匹の猫と犬のスペース。キッチンはクローズ型のi型でサンウエーブ(現リクシル)の製品を使いまし...
2015/10/23 更新
メディア掲載のおしらせです。 リクルートから発売されている月刊HOUSINGの12月号にOUCHI-14犬と猫と住む二世帯住宅が掲載されました。 いままで数社さんに取材をして頂いた家ですが、HOUSINGさんは初めてで、猫と犬の暮らしにスポットを当てた誌面となっています。 メディア取材にすっかり慣れた犬のフクと黒猫のルビのほか、新たに家族に加わった白黒猫のイゴが初登場。 3匹が楽しく暮らす様子が出ています。 関連記事は紙雑...
2015/10/22 更新
本館正面夜景です。 外壁面とその手前に菱形の格子が浮いている二重レイヤーとなっていて本当に美しいです。 政界の人々が多く利用したのが本館だそうで、主要出入り口がこの正面以外に宴会場側や別館側にもあり、記者たちを「まく」のに好都合だったそうです。 夜景はLEDライトで日本的な紫っぽい色でライトアップされ、とても美しいものでした。 神谷町から上がって来てたこちらの側からのショットが格別に綺麗に思います。 客室窓がひとつの特徴で、...
2015/10/19 更新
夜の落ち着いた館内を歩きました。 1枚目写真は本館ロビー奧の障子のコーナー。 植栽の影が障子に移ろいます。各紹介本などにも出ている有名なコーナーです。 夜の9時頃だったと思いますが、人もまばらで本当に家の「居間」のようです。 本館営業終了の8月末はテレビの取材などでロビーには人が溢れていたようですが、この日はまだ初夏の頃ですので、落ち着いた時間が流れていました。 3枚目はロビーの手前と奧のエリアを分ける階段です。梅のソファー...
2015/10/15 更新
宴会場側のエントランス風除室の天井にある照明です。 藤の花をデザインしたそうです。 結婚式等を行う宴会場側のエントランスは勾配のある敷地の中腹にありました 宴会場前の廊下の天井には正六角形の亀甲紋をあしらった照明があります。 「カメの甲羅に似ている事から長寿や吉祥のシンボルとして平安時代から盛んに使われている。オークラでも随所にあしらわれている」(カーサブルータスより抜粋) また、廊下の壁も3種の壁紙の貼り分けも美しいです...
2015/10/11 更新
8月一杯で閉館した建築家谷口吉郎氏設計のホテルオークラ本館の共用部です。 さて、エレベーターの扉も格式を感じさせる装飾です。 カーサブルータスから転記しますと・・・菱紋(ひしもん)という模様とのこと。 「新潟の溝口家の家紋で、娘が喜七郎と結婚する際、5階菱が大倉家の家紋となったため多用された。エレベーターの扉の菱くずし文様は大倉喜八(喜七郎の父)の向島別邸のフスマに由来する」 オークラは谷口吉郎氏を委員長に5人の建築家で設計さ...
2015/10/08 更新
取り壊された本館に泊まる宿泊コースの部屋で、ツインルームを選ばせていただきました。 窓方向です。 現代のホテル建築では正方形の小さな窓が主流ですが、ここでは横長の大きな窓で、窓の内側に障子を連想するアルミ枠の半透明ガラス建具が入っています。 部屋の備え付けのミニボトル洋酒がずらり。 ビジネスホテルばかり泊まっていると、このような素敵なおもてなしが新鮮です。
2015/10/03 更新
ロビー裏側には平安時代の衣服に用いられた「石畳紋」を取り入れたデザインの水盤があります。 江戸時代に歌舞伎役者・佐野川市松がこの文様の袴(はかま)を着て好評になったことから市松と呼ばれます。 ホテル資料によると本館と別館の間の廊下に設置とありますが、たしかロビーの裏側の階段横にあったような記憶があります。
2015/09/28 更新
メザニン(中二階)から近く、ロビー階からは非常に天井の高い位置からランタン照明が下がっています。 昼でもここちよい薄暗さの中でランタンが下がる事で上に目が行き、空間の大きさを知らず知らずのうちに感じています。「古代の切子玉形を連ねた灯具はオークラ・ランタンと呼ばれホテルオークラの象徴となっています」(公式解説から転記)水晶の側面をカットした切子玉との解説もありました。 天井にはダウンライト的に埋め込まれた照明器具があります。...
2015/09/25 更新
1枚目は私。 梁下の高さは2.1mほどで、身長160センチの私が手を伸ばしてぎりぎり届かない位です。 天井が迫っていて、住宅的な身体スケールを感じ心地よいです。 明治村に保存移築されている帝国ホテルへ以前行った時ののロビー天井高さを思い出しました。 下階に立つと、高い天井高から開放的で、ここへ上がると天井を感じる落ち着いた隠れ家的なスペースとなっていました。 現代のホテルだったらなかなか出来ない寸法ですが、ソファーに座っている...
2015/09/21 更新
9月に取り壊しされるホテルオークラ東京に宿泊体験です。 ロビーのメザニン(2階)ブリッジに登ります。 下を見渡せ、ブリッジ状にロビーの中を渡っています。 各所にソファーがおかれ、下階のロビーとは又違った落ち着いた居場所を提供しています。 クライアントがイメージした絵を見せられ、それを具体化するためにつくられたブリッジだそうです。
2015/09/17 更新
ロビー正面の障子の壁です。 上から正方形を2段と和の黄金時1:√2の雪見障子、障子も正方形の組み合わせです。 柱もほぼ正方形の半分の見つけ巾のようです。 そして、床のカーペットの正方形市松模様貼り 雪見窓からは植栽の緑が美しく見え、暗い天井面にダウンライトがほんのりと灯り、天井高さを感じるように演出されていました。 まさに大人の空間、脱帽です。 しかし、この階で5階です。さらに上に5層はあるわけで、このような美しい開口を生か...