建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家の当たり前を考え直してみる(59)」
家の当たり前を考え直してみる(59)
2025/04/25 更新
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできています。
その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
ということで、長いこと話をしています。
いろいろと新しい発見があったらいいですね。
少し寄り道していたのですが、今日から
また始まります。
今日のテーマは、外構です。
外構って、いろんな要素が組み合わさって
できあがっています。
それらを順次お話していこうかなと思っています。
まず最初は、デッキテラスについてです。
家づくりの要望をお聞きするとよく話題に出る
ことの一つとして。
「庭にウッドデッキがほしい!」
です。
リビングやダイニングにある大きな窓から
段差なくフラットにつながって日当たり抜群。
陽気のいい季節には、日向ぼっこをしたり、
家族や友人と一緒にバーべーキューを愉しんだり。
素敵な暮らしが想像できて、ワクワクしますよね。
ウッドデッキという名前からして、木材を使って
出来上がるものというイメージかなと思います。
もちろん。
木材でつくることもあるんですよ。
でも、最近は木材よりも多いのは、人工木です。
人工木って何かというと。
樹脂(プラスチック)と木粉を混ぜ合わせて、
押し出し成型した合成木材なんです。
簡単にいうと、木の風合いのある樹脂の板です。
いろいろ調べていただくとわかりますが、
樹脂ゆえに、塗り替えもいらないし、
腐ったりしないので、メンテが少ない。
という特徴があります。
天然木だと、樹種にもよりますが、数年に一度は
塗装が必要になりますから。
だったら、人工木がいいじゃん。
ということで、最近では人主流になっていて、
ウッドデッキ→人工木デッキが当たり前に。
それはそれでいいんですよ。
でも。
少し待ってください。
色あせはほとんどしませんので、塗り替えは不要。
とはいっても、バーベキューをしたりして、
あまり掃除しなかったりすると、汚れが付着します。
着色できれば、汚れを隠すことができますが、
塗装を前提としていないので、そもそも汚れは
そのままになってしまいます。
なので。
色を選ぶときに、できるだけ汚れが目立たない
色合いにすることが大事かなと思います。
長くなったので、明日に続きます。