建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家の当たり前を考え直してみる(55)」
家の当たり前を考え直してみる(55)
2025/04/16 更新
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできています。
その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
ということで、長いこと話をしています。
いろいろと新しい発見があったらいいですね。
昨日は、コンセントのお話第一弾。
スイッチの時と同じようなことなんですけど、
コンセントの設置高さについて。
「一般的に」25cmなんですけど、人によっては、
高くした方がよかったり、低くしてもいいなんて
場合がありますよ。
そんなお話でした。
今日はその続きです。
腰痛持ちの方であれば、腰を深くかがめず
使えるよう要望する方がいるとお話しました。
そういう状況でもないのに、床から40cmほどの
高さが使いやすいという方たちがいます。
どんな人だと思いますか??
それは。。
車いすを使っている人たちです。
日常生活で車いすを使う人の場合、
「一般的」な高さにあると、結構大変です。
椅子に座りながら、コンセントの抜き差しを
していただくと、理解していただけると思います。
座面くらいの高さだと、とても使いやすいと
感じてもらえると思います。
ただし。。
昨日お伝えした通りなんですけど、
コンセントが高い分、床に置く家電の場合、
コードが垂れ下がって邪魔になるので、
その辺も考えて、コンセント位置を決めて
いけるといいかなと思います。
さて。高さの話から切り替えますね。
次は、コンセントの配置について。
コンセントを配置する時、なんとなくなんですが
ルールみたいなものがあります。
一つは、掃除機を使うことを想像するです。
例えば、長い廊下があったとして、そこに
コンセントがないと。。。
掃除機をかけることができないので、
それを考えるとイメージです。
ただ。。
最近は充電式の掃除機が多いですし、
ロボット掃除機を使う方が多いことから、
一つ目のルールは、時代錯誤かもしれません(笑)
二つ目は、部屋の対角線にコンセントを配置。です。
寝室や子供部屋の場合によく出ますね。
ただ。部屋のレイアウトがある程度決まってる
のであればいいですが、模様替えを想定する
ということであれば、四隅に付けておくと
自由度が高くなるかなと思います。
おっと。
長くなったので、明日に続きます。