建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家の当たり前を考え直してみる(52)」
家の当たり前を考え直してみる(52)
2025/04/13 更新
このところ続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。
その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。
昨日まで、家の「明るさ」についてお話ししました。
日差しによる明るさだけでなく、照明による明るさまで。
ついつい明るさを求めてしまいますが、立ち止まって
考えてみると、自分だけの明るさに出会えると思います。
そんなお話でした。
今日からは、また違うお話です。
テーマは、タイトルにある通り、電気について。
電気って?
っておもったはずです(笑)ちょっと漠然としてますね。
専門的で難しい話でもなくて、身近な電気設備関係について
順にお話していきます。
一番身近なところからいきましょう。
まず最初は。。
照明のスイッチのお話です。
スイッチ??何かある??
って不思議に思った方が多いかもしれませんね。
突然ですけど。。
スイッチって、床からいくつの高さに設置してありますか?
きっと、これくらい!という感覚はあるものの、
その高さについて、特に何も感じたことはないでしょうね。
ちなみに、高さは床から1.2-1.3mくらいに設置するのが
「標準」になってます。
特に何も指定しなければ、その高さに設置してくれます。
不思議なんですけど。
それに慣れてしまっていることが多いので、
敢えて高さを変えようって思う方は、とてもレアかもしれません。
でも。
少し考えてみてください。
身長140cmの人と、180cmの人がいるとして、使いやすい高さが
同じって、少し変な感じしませんか?
違ってもいいんじゃないかって思うんです。
賃貸物件の場合であれば、住人が特定されてるわけじゃないので、
「標準」高さであっても、仕方ないかなと思いますが、注文住宅なら
自分だけの高さでもいいと思いますよ。
ちなみに。
家づくりをご一緒したお客様で、スイッチを床から90cmにした方がいます。
なぜ、その高さにしたのかというと。。
一つは、下の方にスイッチがあると、腕を上げずに押せるから。
確かに、その方の身長だと、腕も持ち上げることなく押せる高さでした。
二つ目は、スイッチが下にいくことで、目立たないようにするため。
不思議なんですけど、見慣れた場所にスイッチがないので、確かに、
スッキリとした印象になります。
ただ。見慣れてくると、その効果は少なくなりそうでしたが(笑)
ちなみに。逆に、高く設定したこともあります。
大きなワンちゃんがスイッチを触れてしまうので、それを回避するため、
かなり高めにしていました。
あれ?
スイッチって、その高さじゃなくていいんじゃない??
みなさんはどう思いましたか?