建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家の当たり前を考え直してみる(51)」
家の当たり前を考え直してみる(51)
2025/04/12 更新
このところ続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。
その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。
先日から、家の「明るさ」についてお話してます。
昨日は、昼間の日差しのことではなくて、
夜の照明の「明るさ」についてお話しました。
かなり明るさを絞りこんで、落ち着いた雰囲気。
部屋の広さ以上の明るさで、くっきりな雰囲気。
人によって、照明の明るさに対する感覚が
違ったりするので、夜の明るさもいろいろなんです。
今日は、その続き。
落ち着いた雰囲気はいいけど、暗くない?
そう思う方がいるかもしれないので、
補足で説明しておこうと思います。
昨日ご紹介した、落ち着いた照明のご夫婦。
私が打ち合わせお邪魔する際は、メインの照明を
そこその明るさで点灯するのですが、
普段はついてるかついてないかくらいの明るさ
なんだそうです。
そう伝えると、ほんとに大丈夫?
って思うでしょうね。
確かに、読書したり、スマホ触る時に
困りそうですよね。
ただ、漠然と全体が暗いわけではないんです。
メインの照明はかんり絞り込んでいるのですが、
各所に照明器具がいたりするんです。
わかりやすいところで言えば。
ダイニングテーブルの上にはペンダントライト。
さほど強い光ではないので、周辺までは明るく
しませんが、ダイニングの手元は明るいです。
リビングは?って思いますよね?
リビングはソファ近くに、フロアライト。
ソファの周りだけではあるのですが、
読書したりするには、十分な明るさです。
その他にも。
収納家具の上には、テーブルライトがあって
その周辺は、明るくなっています。
そうなんです。
家全体で見れば、暗い印象なのかもしれませんが、
必要な箇所に、照明を配置することで、
適切な明るさを確保する。
そういうメリハリのある明るさの中で
暮らしていたんですよね。
アメリカのホームドラマや映画なんかで、
そういうメリハリのある明るさって、
意識して見ると、よく採用されてますから。
部屋に一つのシーリングライトで明るくする。
それも一つの方法なんですけど。。
もっといろんな明るさの実現方法って
あるんですよ。
みなさんはどう思いましたか?