建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家の当たり前を考え直してみる㊼(明るさ②」

家の当たり前を考え直してみる㊼(明るさ②

2025/04/08 更新

このところ続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。

その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。

昨日から、家の「明るさ」についてお話してます。
家づくりへの要望をうかがうと、ほぼ皆さんから出る
「明るさ」の実現。

昨日は、なぜそういう要望になるのかについて
いろいろとお話しました。

今日はその続きです。

「明るい家」いいんじゃない?
それって当たり前でしょう。

もちろん、それも一つの考え方です。
でも、少し視点を変えて考えてみたいところ。

そこで。
これまでにお付き合いしたことのある
ユニークなお客様を事例にお話してみます。

賃貸マンションの最上階に一人で暮らしていた
独身のお客様。

地面に近い場所で暮らしたいということで、
一人で暮らすためのマイホームを考え始めます。

土地探しからご一緒したのですが。。
通常、土地探しには苦戦する方が多いなかで
この方は、あっさり決まってしまいます。

資金に余裕があったからじゃない?
って思ったかもしれませんが、違います。

その理由は。。
南側に大きなマンションが建っている、
日当たり最悪な土地だったからです。

唯一、西側の道路は開放されてるものの、
その他も家が密集しているので、明るさが必要な
方々にとってみれば、候補から外れますよね。

長いこと売れ残っていたおかげで、相場より
かなりお値打ちに購入できたのもすぐ決まった
理由です。

なぜ、そんな土地でよかったのかというと。。
この方は、家に「明るさ」を求めていなかったから。

どうして「明るさ」が必要ないのか。。
それをネガティブな意味でなく、ポジティブに
望んでいたんです。

その方の暮らし方を知ると理由はわかります。

その方。
基本的に、夜にお仕事をされています。

日が暮れてから、起き出して、夜中仕事して、
夜が明ける前に就寝。

昼間は、全ての窓に遮光カーテンをしめて
真っ暗にして寝ています。

そう。
この方にしてみれば、太陽の日差しって
睡眠を遮るネガティブな要素だったりするんですよね。

そんな人が、南面に大きな窓のある家を
注文住宅で建てることはないはずです。

長くなったので、明日に続きます。

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