建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家の当たり前を考え直してみる㊱(家具⑤)」
家の当たり前を考え直してみる㊱(家具⑤)
2025/03/22 更新
先日から続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。
その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。
昨日は、収納できるベッドによく似た発想でつくる
造作家具についてご紹介しました。
畳めるアイロン台や玄関ベンチですよね。
もっと、他にもできそうなので、妄想を膨らませて
みてください。
今日はその続きですね。
造作家具が固定ではなくて、可動する。
そんな事例をいくつかご紹介しました。
この発想。
もう少し広げて考えてましょう。
昨日までは、どこかが建物の固定されていて
それ以外が可動するというカタチでしたよね。
いやいや。
そうじゃなくて、建物に固定されてなくて
いいんじゃないですか。
まず。
造り付け=建物に固定という考え方を
取っ払いましょう(笑)
それって、ただの家具屋で買う家具のこと
でしょう?って思いますよね?
家具屋さんで売ってる家具といっても、
そのほとんどは、動かす前提ではなくて、
配置したら、そのまま固定が多い。
でも。
その家具が動かせたらいい場合はありませんか?
一番わかりやすいものとしては。。
キッチン周りで使うキャスター付きのワゴン。
配膳するために使ってもいいですし、
調味料等をダイニングへ移動するでもいいし、
飲み物を運んでおいてもいいですよね。
ダイニング脇に、ちょっとした棚がほしい。
そんなニーズにもマッチするはずです。
ちなみに。
このワゴンは便利なんですけど、格納するための
基地を想定しておかないと、意外にもジャマになる
なんてこともあるので、ご注意くださいね。
キッチン周りであれば、もう少し広げて。。
腰高の食器棚が動くとしたらどうでしょうか??
食器棚って、対面キッチンだと背面に固定されている
ことが多いですよね。
家具屋さんで購入したとしても固定が多い。
それにキャスター付いていて動くとしたら。。
動く食器棚の天板は、食材を置いたりもできる
作業台として使うとかもいいでしょうね。
特に、Ⅱ型のキッチンの時であれば、
とても重宝するかもしれませんよ。
食器も取り出しやすいし、便利に感じる人が
いるかもしれませんね。
あれ?
動く家具って、ありなんじゃないですか??
みなさんは、どう思いましたか???
明日に続きます。