建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家の当たり前を考え直してみる㉛洗面脱衣8」
家の当たり前を考え直してみる㉛洗面脱衣8
2025/03/17 更新
先日から続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。
その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。
昨日は、歯磨きは洗面でするでしょう?
という当たり前について、考えてみました。
万人ではないにしても、人によっては
洗面でない方がよいなんてこともあるので、
歯磨きについて考え直してみると、何か
発見があるかもしれませんね。
今日は、洗面について補足的なお話です。
間取りとか要望の方向性によって違いはありますが、
洗面等の水回りって、キッチン等の近くになることが
多いかもしれません。
というのも。
水回りを集約できると、家事動線が短くなって便利だし、
給排水の配管距離を短くできるので、コスパもいいから。
なるほどって思いますよね?
それも一理ありますが、少し考えてみましょう。
仮にですが。
さほど敷地が大きくなく、家が2階建ての場合、
1階にLDKとか水回りがあって、2階にプライベートルーム
という間取りが考えられます。
どこで身だしなみを整えるのかにもよりますが、
洗面が、2階の廊下にあると便利な方もいると思います。この流れでよく話題になることとして。
1階洗面とは別に、サブの洗面台を2階の設置したい!
という要望をよく耳にするので、あると確かに便利です。
これまでお話してきた通り、サブでなくメインを設置する
という方法もありますし、2階のサブでもいいですよね。
ただ。。
洗面が2か所になると、掃除が大変という理由で、
サブ洗面を設置することって、とても少ない印象です。
よく考えてみると、コロナ以降は、玄関付近に手洗いを
設置する方がとても多くなりました。
やむなく設置したんですよ。
なんて声も聞こえてきそうですけど、必要だから
設置されたはずなんです。
そういう意味では、2階にサブ洗面を設けることも、
必要性を感じる方はいるはずです。
歯磨きや身だしなみを整えるだけでなくて、
冬場に加湿器へ水を補充したりとか、各部屋で化粧を
するということであれば、手洗い用にとか。
トイレがあれば、その手洗いとして兼用するとか。
さらに。
2か所あれば、朝の時間の混雑を軽減できますよ。
唯一困ることと言えば、掃除です。
もしそうなら、主要メーカー既製品で清掃性の高い
洗面台を選んだり、壁や床を掃除しやすい素材にしたり、
汚れが目立たない色合いにしてみたり。
いろいろ工夫はできると思いますよ。
みなさんは、サブ洗面についてどう思いますか?