建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家の当たり前を考え直してみる㉘洗面脱衣5」
家の当たり前を考え直してみる㉘洗面脱衣5
2025/03/14 更新
先日から続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。
その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。
昨日は、脱衣でよく見かける洗濯機について
いろいろとお話しました。
洗濯機に乾燥機を組みあわせることで、
その配置が、もっと自由になりますよ。
そんなお話でした。
今日は、脱衣のお話ではなくて、
洗面についてお話していこうと思います。
みなさんがよく目にする洗面台って、
お風呂脇の脱衣と一緒になった場所にある
と思います。
だって。
お風呂を出て服を着たら、髪を乾かしたり
そのまま歯磨きしたりしたいから。
そこにあると便利じゃない。
確かに、そういう暮らし方であれば
合理的ですよね。
でも。
朝の時間。どんな感じになってますか?
学校に行く前のお子様たち。
出勤前のお母さんとお父さん。
すべての家族がそうだとはいいませんが、
みんなが同じタイミングで洗面を使いたくて、
混みあったりすることありませんか?
二人並べるだけの広さがあれば、
まだいいのですが。。そうでもないと、
結構大変ですよね。
特に。
洗面脱衣という窮屈なスペースに
洗面台があることで、にっちもさっちも
いかなくなるんだと思います。
例えば。
洗面台が部屋から飛び出して、廊下に
面してあるとしたらどうでしょう。
メインで使ってる人の背面に空間ができるので
そこに立って脇から覗き見ることもできますよ。
でも。
廊下にあると、洗面のゴチャゴチャを
見られてしまうじゃないって。。
きれいに収納するもよし、気になるなら
ロールスクリーンで隠せるようにすれば
いいんじゃないですかね。
ちなみに。
髪をかわかしたり、セッティングするのって
洗面台でなくてもいい方もいると思いますよ。
例えば。
マイドライヤーを使って、自分の部屋で
化粧と一緒に準備するとか。
実際、化粧をするのに、洗面台でなくて、
自分の部屋とか別の場所でする方もいますので、
個々人の部屋でもいいんじゃないですか?
長くなってしまったので、明日に続きます。