建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家の当たり前を考え直してみる㉖洗面脱衣3」
家の当たり前を考え直してみる㉖洗面脱衣3
2025/03/12 更新
先日から続いてる、少し変わったお話。
よく考えてみると、家って、いろんな当たり前を
積み重ねてできているんですよね。
その当たり前を外してみると、自由な家づくりになる
なんてこともありますから。
昨日は、洗面脱衣室内に引き戸を設けて
洗面と脱衣を分けたらどうなのか?について
いろいろお話しました。
単純に分けるだけだと窮屈なので、
分けた時の広さをしっかり見極めましょう。
そんなお話でした。
今日は、洗面脱衣の中にあるもう一つのこと
についてお話していきます。
洗面と脱衣を分割した時、脱衣が窮屈になる
そんなお話をしましたよね。
その時にチラッとお伝えしましたが。
脱衣内にあるドラム式の洗濯乾燥機が
洗濯パンよりも前に出っ張ってくるので、
より窮屈に感じます。
そこで、少し考えてみると。
脱衣に洗濯機があるって、よく見かけるせいか、
すごく自然な感じしませんか?
そういうもんでしょう。
って声も聞こえてきそうな気もします。
でも。
洗濯機って、脱衣室でないといけない
ということでもないかなと思います。
だったらどこなの?
って思いますよね。
例えばなんですけど。
洗面や脱衣とは別に、洗濯専用の部屋として
ランドリールームを設ける場合。
洗濯機って、ランドリールームにある方が
便利ですよね?
いやいや。
でも、ユニットバスの乾燥機能を使うから
風呂の脇にある方が便利じゃないかな。
それもひとつの使い方です。
おそらく、賃貸物件に住んでいて、
洗濯物を外に干せないようであれば、
ユニットバスの乾燥機能を使うのも
自然ですから。
でも。
もし、他に干す場所があれば、もしくは
ガス乾燥機をつけるということであれば、
お風呂の脇にある必要はなくなりそう。
例えばですけど。
洗濯物をバルコニーで必ず干したい!
というお客様がいらしたのですが、
その方は洗濯機をバルコニーの出入り口付近、
つまり、廊下に面した場所に設置しました。
洗面や脱衣とは完全に切り離して。
ただ、見た目が気になるかもしれない
ということで、ロールスクリーンで隠せる
ようにはしていましたが。
お風呂脇の脱衣に洗濯機。
そんな当たり前を考え直してみると、
自分に最適な洗濯機スペースがありそうです。
みなさんはどう思いましたか?