建築家・ナイトウタカシさんのブログ「スタイルを固定しないスタイル⑤」
スタイルを固定しないスタイル⑤
2025/01/29 更新
設計事務所やデザイン系の工務店は、
デザインのスタイルを持ってることが多い
のですが、弊社は特に固定していない。
そういうスタイルになった理由や
そうすることでお客様にメリットがある
そんなお話の途中でした。
今日はその続きです。
設計する中で、いろんなものを見るうちに
お客様の好みが変化していくことって、
きっと、想像以上にあることなんです。
もちろん。
全員ではありませんよ。
例えば、友人を想像してみてください。
周りの環境が変わったり、自身の価値観が
変わったりすると。。
それまでとは違う感じの友人ができませんか?
ずっとつながる縁も多いとは思いますが、
付き合いの濃さで考えれば、時代によって
変化あると思います。
だから、好みが変化したら、設計の方向性を
変化してもらえばいいんじゃない??
って考えるかなと思います。
でも、少し前にお伝えしましたが。。
自分はこれ!というスタイルを持ってる会社が
多いので、なかなか難しいかもしれません。
きっとできないことはないと思いますよ。
同じ素材は扱えるでしょうし、見様見真似で。
でも。
そこには、造り手としてのハードルがあります。
理由はさておき、オススメの素材や工法、
見た目のデザインがあるとしたら、造り手として
こだわりがあるわけなので、それを抑えるって
なかなか難しいと思います。
そもそも。
造り手としてのこだわり含めて依頼してもらった
なんて思っているでしょうし、その事例って、
その造り手からすると、造り手「らしくない」
わけですから。
実際とのところ。
ものすごくこだわりのある設計事務所で
家づくりをされていたお客様が、好みが変わって
変更をお願いしたら、聞き入れてくれなくて、
結果、設計契約を取りやめて、弊社に来た
なんてこともあったので。
ある程度、振れ幅が許容されるとか、
弊社のように、スタイルを固定しない場合であれば
その辺の変化には対応できますよね。
なので。
もし、まだ好みのスタイルが確信がなくて、
フワッとしている場合は、しっかりと見極めて
依頼先を探すとか、自由度のある依頼先にするとか
想定しておくと、後で困らないかなと思います。
ちなみに。
弊社はスタイルを固定しないスタイルなので
自由にいろいろ考えたい方には、最適なのかな
って思います。
長くなりましたが、このお話はここまで。