建築家・ナイトウタカシさんのブログ「吹抜けってどうなの?②」
吹抜けってどうなの?②
2025/01/23 更新
昨日からは、開放感を求める方に人気のある
吹抜けについてお話しています。
開放感という魅力はあるものの、冬の寒さが
気になるという方がいるのも事実です。
断熱気密をしっかり確保することで
エアコンの効きがよくなるので、ひと昔に
比べると、かなり改善されてますよ。
そこまでお話しました。
それだったら、ぜひ吹抜け採用したい!
なんて声が聞こえてきそうです(笑)
せっかくだったら、リビング南側に
大きな窓を設けてたくさんの光を取り入れる。
そして、吹き抜けの窓からは青空が見える。
なんて、素敵だって感じませんか?
しかも。
開放感っていったら、相当ですから。
ただし。
一つものすごく大事なポイントがあります。
吹抜けに大きな窓を設けるとして、
それが南向きだとします。
夏場、その吹抜けのあるリビングにいるとしたら
どう感じると思いますか??
この話を冬場に聞いているのであれば、
全くイメージできないかもしれないのですが。。
夏場に、吹抜けの大きな窓から光が差すと、
ビックリするほどの暑さに驚くと思います。
だったら、遮熱のロールスクリーン等を
取りつければいいんじゃないですか?
って思うかもしれません。
もちろん、一つの方法ですよ。
でも、室内側に取り付けたものの場合、
すでに熱が内部に入っていることになるので、
暑さは多少軽減されるくらいです。
しかも、夏場の昼は閉じっぱなしになるので、
青空を見たりはできませんよね。
断熱してるから、大丈夫なんじゃないの?
って思うかもしれませんが。。
遮熱ではないので、全然違うんです。
逆に、断熱良すぎて、しかも遮熱がないと、
入ってきた熱が逃げにくくなるので、
それまた大変なことになるんです。
だったらどうしたらいいのか。
そもそも。
窓が南側でなければ、気にならないです。
でも。おそらく南側が多い。
そんな場合には、外付けのブラインドがオススメ。
窓の外で遮熱するので、効果的ですし、
ブラインドの角度によっては、空も見えますよ。
なので。
吹抜けの南側に大きな窓を付けるなら、
外付けのブラインドは検討に入れましょう。
長くなったので、続きは明日へ。