建築家・ナイトウタカシさんのブログ「天井と壁の取り合いをどうする?②」
天井と壁の取り合いをどうする?②
2025/01/06 更新
昨日から、天井と壁の取り合いについて
お話しています。
最近は、壁と天井の仕上げが同じなので、
取り合いには何も設置せず、コーキングのみ
という方法が主流になっています。
基本は3cm角くらいの角材=廻り縁をまわす
のが昔ながらのやり方なのですが、
少し古臭さを感じるかも。
そこまでお話しました。
今日は、その続きですね。
他の廻り縁をご紹介していきましょう。
まずは、素材。
木材以外であれば、樹脂が多いです。
木材と同じように、角形もあれば、
平たい形状のものまであります。
特に、平たいタイプであれば、
かなり目立たない感じに仕上がります。
こんな感じ。
いや。もっとスッキリさせたいので、
小さいのはないか??
って思う方であれば、これはどうでしょう。
見えている部分は、数mm程度なので
ほぼラインに見えるでしょう。
ただ。
樹脂の場合って、白とか黒とか単色が多く
意外にも、木目柄はありません。
壁か天井いずれかが白とかであればいいのですが、
色柄のあるもの同士だと、悪目立ちする場合も
あるので、慎重にセレクトしましょう。
素材でなく、色という意味でいえば、
やはり木製がよいかもしれません。
角型がいやなのであれば、斜めだったり、
平たい形状も主要メーカーから出ています。
無垢であれば、着色して自由にできますし、
主要建材メーカーであれば、木目柄のシート張り
タイプがあるので、巾木や建具と合わせる
なんてことも可能でしょう。
少し視点を変えましょう。
廻り縁というモノを取り合いに取り付ける
というイメージから少し離れてみます。
樹脂の場合は、こんなタイプもあるんです。
壁と天井に隙間をつくるような形です。
このタイプは、取り合い部分が見えにくく
なります。
角は、樹脂でしっかりと出せるので、
スッキリとした見え方で、ラインが出ている。
そんなデザインを実現できます。
しかも、壁の仕上げが奥へ入り込むので、
剥がれ等があっても、気になりにくい。
ただし。。
見た目だけまねて、見切なしでやろうとすると、
天井の壁紙がはがれやすくなるので、
注意が必要です。
明日は、もう少し違う形をご紹介していきます。