建築家・ナイトウタカシさんのブログ「天井と壁の取り合いをどうする?①」
天井と壁の取り合いをどうする?①
2025/01/05 更新
昨日まで、床と壁の取り合いにある巾木
についていろいろとお話してきました。
さすがに、なくしてしまうというのは
オススメではありません。
そこで、いくつか方法をご紹介しました。
今日は、ある意味、似たような部分として
壁と天井の取り合いについてお話します。
今、みなさんが暮らしている部屋は
どんな風になっていますか?
時代によって、違ったりしますが。。
実は、一番よくあるカタチっていうと、
3cmくらいの木が廻ってるものです。
その3cm角くらいの木のことを、
「廻り縁」っていいます。
巾木の場合は、掃除機が当たっても
傷がつかないようにする役割があるのですが、
廻り縁は、掃除機は届きませんから(笑)
では。なんのためかというと。。
天井と壁のつなぎ目をきれいに見せるため
となります。
特に、壁と天井で素材が異なる場合は、
あるといいかもしれませんね。
壁紙であればまだいいのですが、
塗り壁だと、職人の腕による部分も多いのですが、
天井際が波打って見えたりしますから。
廻り縁で、しっかりラインが出ていれば
塗り壁の厚みによる波くらいは、
かなり目立たなくなりますよ。
ただ。
最近は、壁も天井も壁紙で仕上げることが多いので、
廻り縁がなくて、コーキングで処理することが
多くなってきています。
巾木はコーキングだと、床面に近い分、
埃が付着しやすいのですが、天井近くであれば
その点は、一安心ですから。
費用の面から考えても、金額が大きくないですが、
廻り縁分のコストカットにもつながりますよね。
だったら、廻り縁なしでいいんじゃない?
って思いますよね。
でも。
廻り縁にもいろいろあるので、その使い方しだいで、
もしかしたら、いい!と思うやり方があるかも。。
なので。
どんな廻り縁があるのか?について、順に、
ご紹介していこうと思います。
ちなみに。
最初にご紹介した木の角材を使った廻り縁が、
一番スタンダードなカタチ。
汚れたら、再塗装してキレイにできていいのですが、
見た目少し野暮ったいとか、古臭いと感じる人が
いるかもしれませんね。
実際、スッキリはしていないので、ここ最近の
流行からすると、あまり好まれないカタチです。
だったら、それ以外は?
それについては、明日からご紹介していきます。