建築家・ナイトウタカシさんのブログ「やはり工事をチェックする人って大事!④」
やはり工事をチェックする人って大事!④
2024/12/23 更新
先日から、工事現場にて、設計士が何をするのか?
を通して、その重要性について、お話し始めてます。
先日の現場打ち合わせの内容をご紹介してますが、
昨日は、洗濯パン周りのコンセントの高さを事例に、
「一般的」でいいのか?というお話をしました。
どういう想定するのかで高さだって違いますよ。
今日は、その続き。
打ち合わせの最後は、建材関係の方との調整です。
建材っていろいろありますが、先日打ち合わせでは
内部の建具等に関する内容が中心でした。
どんな内容だったのか。
内部のドアって、いろんなメーカー、デザイン、
さらにオーダーもできたりします。
私の場合、設計図書でかなり細かく仕様を指定してる
ので、それを読み込んでもらえばよくなってます。
ただし。
最終的な色を決めるプロセスを、工事着工後にしてるので
仕様は決まっていても、色だけは指定していません。
家全体をしっかり考えながら、トータルで色合いを
決めていきたいので、そうしています。
なので。
各空間の床、壁、天井なんかを決めながら、
戸や枠、巾木を合わせながら決めていきます。
明るいトーンもあれば、ダークなトーンもあります。
ダークなトーンで、巾木が白だったりすると。。
浮いてしまいますよね。
その辺も調整しながら決めていくんです。
そうして決めた色合いをリストにして現場へ共有。
それをもとに、建材屋が発注に向けた資料を作成します。
それと。
すべてが同じメーカー、シリーズの建具でもない場合が
あったりします。
ここは、来客に魅せたい場所なので、オーダーで、
裏動線はコスパよくていいとか。
色柄やメーカーを好きに設定できるのも
設計士との注文住宅ならではなんだと思います。
いろいろと混在することになるので、
打ち合わせでは、念のための確認をしてくれます。
いちいち?と思われたかもしれませんが、
勘違いとかがあると、お互い気持ちよくないので。
そうそう。
建材関係の確認事項として、床の見切についても
話がありました。
床の色や素材が切り替わる箇所には、見切という部材が
必要になります。
その見切を、どちらの床に色合わせするのか。
それって指示しないと、場合によっては悪目立ちする
なんてこともあり得ます。
それについても、一通り確認していきました。
その後も打ち合わせはありましたが、省略(笑)
何を言いたいのかというと。。
私が先日の打ち合わせで協議しながら決めたり
確認してもらったことって、設計士がいなければ、
「一般的な」もので決まっていってしまいます。
「一般的」って、最適でないことも多いです。
施主の代理として、工事者とこういった調整をする。
そんな人がいるといないとで、仕上がりが違います。
工事をチェックしたり調整する人(設計士)って
やはり大事だなと思ったというお話でした。