建築家・ナイトウタカシさんのブログ「やはり工事をチェックする人って大事!③」
やはり工事をチェックする人って大事!③
2024/12/22 更新
先日から、工事現場にて、設計士が何をするのか?
を通して、その重要性について、お話し始めてます。
先日の現場打ち合わせの内容をご紹介しました。
排水と空調換気のダクトが干渉するところを、
事前に調整したお話でした。
その続きとして。
洗濯機周りのコンセントとか給水について。
コンセントと給水の高さは揃えるとして、
その高さをどうするのか?
何も言わなければ、「一般的」な高さになります。
ちなみに。
一般的といっても、何か標準があるわけではないです。
それらを取り付けする水道屋や電気屋が経験上、
回数多く取り付ける高さのことです。
でも、よく考えてみてください。
最近は、洗濯機の下をしっかり掃除したい!
ということで、車輪付きの架台に取り付けたり、
洗濯機と下のパンの隙間をつくるために、
かさ上げする台を取り付けたりすることがあります。
つまり。
その分、洗濯機の高さが、高くなりますよね。
ドラム式なら高さに余裕はあるんでしょうけど、
縦型の洗濯機で、上に蓋があるタイプの場合、
取りつけ高さや位置しだいで使いにくいことも。。
しっかりとその辺も想定した高さならいいのですが。。
「一般的」な高さでうまくいくかどうか・・
さらに。
洗濯機上に洗濯乾燥機を想定する場合は、
より高さの調整をしっかりしておかないと
使い勝手が悪くなることもあります。
何を想定して、どの高さにするのか。
平面的な取り付け位置をどうするのか。
しっかり把握しながら意思決定したいところ。
ということで。
現場では、その辺の話も共有しながら、
高さや平面位置の設定を行いました。
その次は。。
外壁の貫通部について。
換気の吸気とか排気をするために外壁を
貫通する部分があります。
その貫通部の外側には、屋外フードという
カバーを取り付けて、雨が入らないようにします。
その貫通部なんですが。
すべてを、同じ人が工事するわけではないんです。
平面的な位置を図面で示すことはありますが、
高さについては記載していないことも多いです。
その場合、どうなるのかというと。。
屋外のフードの高さがバラバラになります。
外観で見えない場所ならまだよいのですが、
よく見える側に取り付いてて、高さがバラバラだと
実は、とてもよく目立ってしまいます。
なので。。
高さをしっかり取り決めして、共有することが
必要になります。
とはいえ。。
机上で決めておいても、現場でうまくいかない場合も。
なので、現場で確認しながら決めていくことが大事。
先日も、関係者で区貫通部を確認しながら、
高さをみなで共有してきました。
おっと。
長くなったので、明日に続きます。