建築家・ナイトウタカシさんのブログ「製作建具の魅力について⑤」
製作建具の魅力について⑤
2024/12/10 更新
先日から、オーダーの製作建具について
いろいろお話しています。
昨日は、ドア自体のカタチについてお話ししました。
ドアって、長方形が一般的なのですが、オーダーにすれば
上部をアーチにしたり、三角にしたりもできるんです。
ここだけは、特徴的にしたい!
ということがあれば、オーダーも検討してみてください。
今日は、少し違う視点からのお話です。
ドアっていうと、部屋と部屋を区切るという意味で、
見通せないよう、塞がったカタチが一般的ですよね。
ただ。
玄関ホールからリビングに入るドアは透けてほしいとか、
トイレのドアは、入ってるかわかるようにしたいとか。
窓のあるドアをセレクトする場合もありますよね。
主要建材メーカーでも、ガラスのカタチの違いで、
いろんなデザインを持っています。
細長い縦スリット窓だったり、枠以外全てガラスだったり、
格子になっていたり、横長の窓だったり。
よくある話なのですが、どこのメーカーも同じデザインは
おおよそシリーズとしてもっています。
(どこかが出すとまねしていく感じ(笑))
ガラス面は、透明とか半透明とか、アンティーク調とか
いろいろ組みあわせできたりもします。
その組み合わせ次第では、自分らしいドアにすることも
できないことはないのですが。。
例えば、ステンドグラスが好きな方であれば。。
メインのドアに、ステンドグラスを採用できたら、
いいと思いませんか??
趣味で、ステンドグラスを習っているなんて方だと、
自分の作品をドアに入れ込むって、素敵ですよね。
ステンドグラスまで行かないにしても。。
ガラスに色を入れたいとか、アンティークガラスにしたいとか。
その大きさまで含めて、自分だけのオリジナルにしたい!
ということであれば、オーダーがいいですよね。
ガラスに限らないですよ。
例えば、ドアの表面を少し凹凸のある感じにしたい!
なんて場合であれば、できてしまいますよね。
それ以外でも。
以前製作してもらった建具として、
和室へ入っていく出入口の引き戸なのですが、
ガラスの入っていない縦格子にしたい!
とのことでオーダーに。
その格子の幅やピッチについて、いくつかパターンを
作成して、比較検討して、一番のお気に入りを製作しました。
オーダーだからこそ、できる自由さですよね。
そもそも。
和室に使う襖とか障子は、既製品というより、
建具屋が製作する場合が、まだまだ多いので、
それだって、いろんなピッチにしたりして、
一番好きな表情に仕上げることができますよね。
ということで。
ガラスにこだわりたい!ということであれば、
オーダーはなかなかよい選択肢になりますよ。
そんな内容でした。
明日は違う切り口でお話しますね。