建築家・ナイトウタカシさんのブログ「窓辺で感じる夏の暑さを減らすには?②」
窓辺で感じる夏の暑さを減らすには?②
2024/09/02 更新
昨日から、窓辺で夏に感じる暑さを
減らすための方法についてお話しています。
まずは。
断熱と遮熱を分けて考えること。
断熱性能のいい窓することも大事ですが、
日射熱をしっかり遮ることは難しい。
そのために、カーテンを遮熱タイプにする
という方法もありますが、もっと効果的な
方法もあるんです。
今日は、その話の続きとなります。
まずは。
昔ながらの和風の家の窓周りを想像してみて
ください。
大きな窓の外側には、庇や屋根がかかっていて
強い日差しを遮ってくれます。
ちなみに。
窓のすぐ上に屋根があれば、より効果的で、
窓上でなく大屋根の軒の出でとなると、
日射をあまり遮蔽してくれないです。
ただ。
庇があればいいのかというとそうでもなくて、
太陽が真上でない時間帯になると、斜めから
日差しが入るので、庇の効果は減ってしまいます。
それと。
庇や軒を深くすればするほど、効果はありますが、
深すぎると、光が家の中まで行き届かず、
暗い感じのインテリアになりますよね。
ところで。
昔ながらの家で、夏場の窓辺でよく見かけるもの
ということで、何か思い出しませんか?
葦簀(よしず)。
窓の外側に、斜めに立てかけたりしますよね。
これ。私も自宅で設置したことがあるのですが。。
遮熱効果は、ものすごく高いですよ。
しかも。ほどほどに風も通してくれます。
ってことは、葦簀がオススメってこと?
というわけでもありません(笑)
何をいいたいのかというと。
遮熱カーテンのように、窓の内側でなくて、
外側で、日射を遮ることができれば、
日射による熱の侵入を、劇的に減らすことが
できるんです。
庇や葦簀は、その考え方ですよね。
では。
その視点から考えてみて、今の時代に
家を建てる場合は、どんな方法があるのか。
葦簀に一番近い発想で、みなさんがよく
見かけるものであれば、こちら。
シェードですね。
ホームセンターで布地を買ってきて、フックで固定。
必要ない時は、取り外しできるし、
布地の種類によっては、柔らかく光を通してくれます。
窓周り商品として、メーカーが出してるものもあるので、
家の一部として、工事してもらうと便利かも。
それ以外に何かある?
ということで、話は明日に続きます。