建築家・ナイトウタカシさんのブログ「子供部屋もいろいろ考えたい⑧」
子供部屋もいろいろ考えたい⑧
2024/08/31 更新
昨日は、子供部屋の配置ということで、
周りの隣家の状況を踏まえて考えましょう。
そんな当たり前な感じのお話でした。
いやいや。
当たり前に聞こえますが、意外にも、
その辺を考慮せず、南向きに子供部屋
って計画するケースもあるみたいなので。。
敷地と間取りを見て気になったら、
設計士さんに聞いてみてください。
今日は、子供部屋について
最後のお話となります。
まだあるの?って思ったかも(笑)
では。
突然ですがお聞きします。
2階にある子供部屋の前提ですが、
その窓って、どんなタイプにしますか?
そんなにこだわるところでもないので、
2枚の窓がスライドする、引違い窓で
いいんじゃない?
もちろん、一つの方法ですし、一番多いかも。
特に、窓側にバルコニーが付いている場合は、
出入りもしやすいですし。
それ以外で、何かいい窓あるの?
って思いますよね。
いいかどうかはわかりませんが、
敢えて違う窓にされたお客様がいました。
タイプで言うと。
嵌め殺しの窓(FIX窓)の脇に、縦長の縦滑り窓
を組み合わせたカタチです。
なぜ、敢えてそれにしたのか?というと。
引違い窓だと、窓の半分がオープンになります。
大きく窓が開くので、風通しにはよいですよね。
でも。
お子様が小さいうちのことを想像してください。
窓が大きく開くということは、その窓から
飛び出してしまうことにもつながります。
それが、縦滑り窓で、開きすぎないような
ストッパーがついているとしたら、
その心配が減りますよね。
だからといって、風通しがひどく悪くなる
ということには直結しません。
それが不安だったら、窓を上の方に設置すれば
いいんじゃない?って思います。
窓をあまり上の方に設置すると、大きくなるまで
窓の開閉がしにくいことになりますし、
窓を開けるために、椅子の上に立ったりして、
危険度が高くなりますから。
とはいえ。
床から窓までの高さって、ある一定以上にはしたい。
いくつだと思いますか?
90cm?1.2m?それ以上?
90cmだとかなり低いですよ。
よくある建物の手摺って、1.1m以上になっています。
転落防止のための基準でもあるんですよ。
あとは、ご自身で、どれくらいがいいのかを
体感しながら、決めていただければよいかなと思います。
子供部屋は、6帖で窓は引違いでいいんじゃない?
って先入観は捨てて、何が最善かを考えていくと
楽しいと思います。
さて。明日からは別のお話です。