建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家でピアノを愉しむには?⑥」

家でピアノを愉しむには?⑥

2024/08/22 更新

昨日は、規格品として売られている
防音室について、いろいろお話しました。

規格品ゆえに、金額を抑えることが
できることができますよ。
さらに抑えたいなら、中古もどうですか?

そんなお話でした。

この流れでもう一点お伝えしておきましょう。

規格品の場合のいいところが
もう一つありました。
中古品があることから、想像できそうですが。。

使わなくなったら、解体して売れます。
(いくらで売れるはわかりませんが)

家の壁とか床や天井を傷めることなく
工事ができるのは大きいメリットですよね。

一家に一台あったピアノがリビングの飾りになる。
なんてこともあるわけですから、
防音室が不要になることだってありえます。

その時、改修費用を最小限にできることって
すごく助かるはずです。

ここまでお話してきましたが、
それを聞いて、もっとしっかり防音したい!
という場合はどうしたらいいのか?

今日は、そのお話していきましょう。

できるだけ大きな部屋にしたいとか
夜中でもしっかりと楽器の練習をしたいとか。

かなり気合い入れて楽しみたいのであれば、
思い切って、オーダーにするといいと思います。

広さはもちろんですけど、
遮音のレベルまで含めて、自由になります。

とてもシンプルな方法ですと。

鉄筋コンクリートで窓のないハコをつくること。
遮音性能は高くできますね。
それが地下にあれば、なおよいです。

この場合は、吸音等を考えないと、
音が反響して、すごいことになりますが(笑)

ただし。
家を鉄筋コンクリートにする時点で、
家全体の費用がアップするのは難点かもしれません。

1階を鉄筋コンクリート、それ以外を木造にする
といったことで、コストバランスをとるのも一つです。

そこまでは。。。
という場合であれば、家は木造ということでも
設置することはできます。

ただ、基本的には、1階がよいです。
2階だと、振動が家の骨組に伝わりやすいので。

経験上、一番すごい防音室は、
自宅に、仕事でスタジオを設置したケース。

110dBの大爆音を出すので、それを気にならない
程度(30dB)までにする方針。

110dBって、飛行機の近くに立って
その大爆音を聞いている感じ(笑)

実際のところ。
完成後に、測定したのですが。。。
予定通りの遮音性能が確保されていました。

ビックリですね。
もう少し詳しく知りたいですよね?

ということで。明日に続きます。

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