建築家・ナイトウタカシさんのブログ「トイレもしっかり考えたい⑤」
トイレもしっかり考えたい⑤
2024/08/07 更新
ここ数日、トイレのお話ですよね。
そんなに話ことってある?
なんて思ったかもしれません。
意外にも。
お任せにしてしまうと、あとで大変!
になってしまうかもな場所なんですよね。
今日は、これまた少し違う視点から
トイレについてお話していきますね。
みなさん。
突然ですけど。。
トイレの広さって、どれくらいがよくある
サイズだと思いますか??
実際、戸建て住宅であれば、畳1枚分ほど。
マンションとかであれば、その3/4くらい。
一応。
マンションサイズのトイレでも、
その機能を果たすことは十分できます。
とはいえ、その広さだと。。
座ったときに壁までの距離が短くて、
圧迫感ありますから。
とにかく最小限でいい!
ということであれば、そのサイズもあり。
でも。
可能であれば、1帖くらいは確保しましょう。
さらに広くできるのであれば。。
短手(幅)を1.5倍にすると、かなりゆったり。
ここまであれば、昨日お話した手洗いだって
大きめに設置できるので一石二鳥。
とはいいつつも、所詮トイレだから。。
1帖でいいんじゃないかな。
年を取ったときのことも想定して。
広くしておくといいかも。
なんて、若いころから将来を見据えた方々も
いたりします。
そんな流れになったとき、よくするお話があります。
何かっていうと。
トイレの出入り口についてです。
将来の見据えて、トイレを広くするのではなく、
出入口を考えておけば、すごく効果的ですよ。
同じ1帖広さのトイレだとしても、
短手にドアがある場合と、長手にドアがある場合では
ずいぶんと使い勝手が違ってきます。
仮に。。
将来、介助が必要になったとしたら。。
短手にドアがあると、介助の人は中に入れません。。
しかも、体を180°回転しないといけないので、
結構ハードル高いんですよね。
それに比べて。
長手に戸があると、介助の方はトイレに入れますし、
体は90°の回転で済むので、現実的です。
しかも。
扉を開けておけば、廊下も介助スペースに使えます。
なので。わざわざ広くする必要性を感じないかもしれません。
さらに言えば。
戸を1枚から二枚連動引き戸に変更すれば。。。
廊下と一体で使えるので、車椅子でもOKですよ。
そんな将来まで見据える??って思った方。
介助が必要になるのは、高齢者だけじゃないですよ。
何かの事情で必要になったら、すごく有効ですから。
その辺も意識しながら、トイレの向きを考えておく。
それだけで、将来が違ったりしますよ。
長くなったので今日はここまで。