建築家・ナイトウタカシさんのブログ「クローゼットのお話し⑥」
クローゼットのお話し⑥
2024/07/20 更新
昨日は、クローゼット内部を
できるだけ有効に使うため、
ハンガーパイプの高さのことや
リフトハンガーというツールがある。
無駄なく、効率的に使いたいはずなので
一つの方法としては有効ですよね。
そんなお話をしました。
今日は、少し違う視点からクローゼット
についてお話していこうと思います。
クローゼットって。
ハンガーパイプと枕棚の組みあわせである
ことが多いです。
ハンガーパイプの下部はどうするかというと
もともと持っていたタンスを置いたり、
プラスティックの引き出しを置いたり。
住まう方が、何かを購入したりして、
収納力を増やしていく感じです。
どんな家具等を、どう組み合わせると
スッキリと収納できるのか?
そのアイデアって、ネットでしらべると、
いろいろ出てきますよね。
それらのいいアイデアを取り入れたり
自分が持っている家具を配置するのであれば
枕棚+ハンガーパイプという自由度の高い
クローゼットが便利です。
でも。
家具や収納ケースをレイアウトしたとしても
ドンピシャな幅にはならないこともあるので、
それを勿体ないと感じるかもしれません。
それでは。こちらをご覧ください。
(南海プライウッドより引用)
両側に展開するクローゼット。
内部は、一定の感覚で壁が立っていて、
その間は、ハンガーパイプだったり、
可動棚であったり、引き出しになってたり。
いろんなスタイルを組み合わせています。
こんなふうに、最初から計画的に
つくりこんで、スッキリ収納する。
そういう方法もあるんです。
そうすると無駄なくスペースを利用できるし
なんといっても、スッキリしていて美しいです。
主要な建材メーカーでセレクトすれば、
工務店経由で手配できますし、
IKEAでも製品があるので、それでもいいと思います。
ただし。
建材メーカーモノは大工さんが加工できますが、
IKEAは、規格品なので注意が必要です。
収納に合わせて加工するのではなくて、
予め、規格品に合わせて、クローゼットを
つくりこんでおかないといけませんから。
それと。
最初からクローゼットをつくりこむので、
将来、洋服等収納するモノの増減があると、
頭をひねることが必要ですね。
ついつい洋服が増えていってしまう。
そういう方だと、こういったつくりつけの
クローゼット収納は、最適でないかも
しれませんね。
どんなクローゼットにしたいのか。
まずは、そこから考え始めてみてください。