建築家・ナイトウタカシさんのブログ「クローゼットのお話し①」
クローゼットのお話し①
2024/07/15 更新
昨日までは、土地探しをする方に向けて
事前に気にしておいた方がよいことについて
いろいろお話ししました。
「なんとなく」土地を決めてしまうことが
いかに危険なことなのかを、いろんな側面から
解説しましたね。
土地探しは、どう探すのかが話題になりがちですが
その前がすごく大事なので、ぜひ注意しながら
進めてもらえたらと思います。
今日からは、全然別のお話し。
テーマは何かというと。。
クローゼットについてです。
そう。
洋服や下着なんかを収納しておく場所のことですね。
自分たちの部屋にあるクローゼットのことでしょう?
それについて、何か参考になる話題ってあります?
そんな声が聞こえてきます(笑)
それでは。順にお話ししていきますね。
先ほど話に出ました。
「自分たちの部屋にある」クローゼット。
各々の部屋に付属している収納で、
自分の洋服等をしまっておけることは便利です。
逆に。
自分の部屋の収納に、別の家族の服が侵食してきたら。。
どけてくれる?って話になりやすい。
収納として使う側からすると、すごく合理的ですし、
わかりやすい。
しかも、普通そのカタチですよね。
でも。。
以前、家づくりをご一緒させていただいたお客様から
こんな問いかけをされたことがありました。
「なんで、クローゼットって各部屋にあるんですか?」
??って思ったかもしれません(笑)
でも。
このお客様は真剣に問いかけてるんです。
別にそのカタチにこだわる必要はないですよ
ってお伝えした後。
そのお客様が普段どんな暮らし方をしているのか
を問いかけていきました。
どうだったかというと。。
御夫婦ともに、ご実家で暮らしていた時の話です。
朝起きると、当日着る洋服を、自分の部屋の
クローゼットから「持って」リビングへ移動。
そのリビングで着替えをするとのこと。
特に、冬の場合、暖房器具がリビングにしかなくて、
洋服をそのストーブで温めてから着るそうで、
自分の部屋で着替えることってなかったんですよね。
夏はその反対で、クーラーの効いた涼しいリビングで
着替えるのが日常だったそうです。
毎日、服をもってリビングに行く。
それを面倒だと感じていたんだそうです。
もしかして。
すごく古い戸建ての家で住んでいたのであれば、
そういう暮らし方であっても違和感ないかもしれません。
自分の部屋で着替えることが、決まってるわけではないので。
では。
このお客様は、どうしたかったのか??
なんとなく想像できますよね。
長くなったので明日に続きます。