建築家・ナイトウタカシさんのブログ「どんなキッチンがいいの?⑩」
どんなキッチンがいいの?⑩
2024/06/08 更新
昨日は、フラット対面のキッチンに対して
キッチン前に少し壁をつくるカタチとして
手元隠しのあるキッチンについて
お話ししましたよね。
手元隠しがあることで、フラット対面で
気になることが解消できることとか、
高さを設定するときのポイントについて
お話ししました。
今日は、その手元隠しについて、
もう少しお話ししておこうかなと思います。
まず最初は。手元隠しの高さについて。
昨日は、奥様の身長も考えながら
高さ設定が必要ですよってお伝えしました。
とはいえ。
低すぎてしまうと、モノが隠せないので、
せっかくの壁が生かせないですから。
実は、それ以外にも、この高さの決めるための
ポイントがあるんですよね。
その一つは。
キッチン側の壁の高さです。
???って思ったかも(笑)
キッチンのシンク前に小さな壁ができます。
この壁って、水が飛び跳ねたりしますよね。
ダイニング側へ飛び散るのを防ぐのは
大事なポイントなのですが。。
飛び散った水とか汚れをふき取りやすいことも
すごく大事なのかなって思います。
あまり小さな壁だと掃除しにくいので、
ある一定の高さは必要です。
掃除しやすくするためなのに、掃除しにくかったら
本末転倒ですから(笑)
これもぜひショールームで体感してくださいね。
それと、キッチン前の小さな壁部分に。
調味料とか置くことできたら、便利じゃないです?
キッチンの天板側に置くのも一つなのですが
手元隠しの壁がくぼんでいて、そこに
しまい込めたら。。
キッチンの天板がすごく有効に使えますよね。
このくぼみは、「スパイスラック」っていいます。
ただ。
スパイスラックは汚れもつきやすいので、
ラック内も、掃除しやすくするのがポイント。
もし木製にするのであれば、ふきやすくするため
表面にしっかりと塗装をしておくと安心です。
そうそう。最後に。
これまでお話ししてきた手元隠しは、
キッチンとは別モノなので、大工さんの工事です。
ここ最近までは、その形しかなかったのですが、
クリナップというキッチンメーカーから、
この手元隠しをキッチンに付属の家具として
一緒に手配できるシリーズが出てきました。
(2024年現在)
キッチンと一体で同じ見た目にできるし
収納もしっかり作ってあるので、
見た目と実用性を、うまく組み合わせた
キッチンなんだと思います。
興味のある方は、一度クリナップの
サイトをのぞいてみてくださいね。
ということで。
明日からは、別の切り口からキッチンの
お話しをしていこうと思います。
お楽しみに。