建築家・ナイトウタカシさんのブログ「玄関収納のお話し⑤」
玄関収納のお話し⑤
2024/04/15 更新
昨日は、玄関周りに計画する収納について
いくつか方法があることをお話ししました。
漠然と。
シューズクロークがほしい。
土間収納がいるでしょう。
ということではなく、何をどれだけ収納するか
どんな風に使いたいのかで、どういったつくり方が
最善なのかが違ってきます。
しっかり意図して計画していきましょう。
今日は、玄関収納の細かいお話し。
細かいといいつつ、大事な内容も含むので
参考にしていただけたらと思います。
まず最初は。
棚板の素材についてです。
靴とか屋外のモノを収納するということは
棚って、汚れが付きやすいですよね。
当たり前ですけど。
モノを収納する前に、ビックリするほど
きれいにするって、なかなか大変。
なので。
できるだけ掃除しやすい素材がいいですよね。
主要メーカーが出している下足入の場合、
棚板の素材って、プラスティックなんです。
なので、汚れは浸透していかないし、
取り外して、水洗いもできるのはいいですよね。
しかも。
棚自体が軽いので、取り外しのストレスも
少ないです。
それと。
全部のメーカーというわけではないんですが、
色がグレーとかが多いですね。
そう。当たり前ですが、白だと汚れが
目立つので、気になりますから。
シューズクロークと下足入れを併設するのであれば、
汚れそうな、よく履く靴なんかを下足入れへ、
使用頻度の少ない靴なんかをシューズクロークへ
なんて、使い分けするといいかもしれませんね。
シューズクロークや土間収納だけの場合、
プラの棚でもいいのですが、木製がいいという
ご要望もありますよね。
そんな場合は棚は、
表面に掃除しやすいシートが貼ってある
タイプがよいですね。
集成材を塗装してもいいんですけど、
経年で塗装が弱くなると、浸透してしまうので。
それに、先ほどとは逆行するのですが、
棚板が重たいので、取り外しが大変ですよ。
シートを貼った木製の棚でも、やはり白よりは、
木目とか入ったタイプの方が汚れは目立ちにくいです。
それと。
靴って、高さがあまりありませんよね。
なので。
棚を増やして、棚のピッチを細かくしてもいいですし、
棚の上に、2段使いできるような雑貨を使うもよし。
やっぱり。
どこにどれくらいの靴を収納する想定なので。
将来のことはさておき、ある程度は考えておきましょう。
長くなったので、明日へ続きます。