建築家・ナイトウタカシさんのブログ「設計といっても種類があるんです⑫(色決め」
設計といっても種類があるんです⑫(色決め
2024/04/06 更新
みなさん。
家づくりで、壁とか床とか、外壁とか。
もろもろも色を決めるタイミングって
いつだと思いますか?
もしくは。
いつがベストだと思いますか?
えぇ?
最初からじゃないんですか???
って逆質問をされそうです(笑)
ハウスメーカーや工務店のように、
どこに何の素材を使うのかが決まっている。
そんな場合であれば、設計の最初の頃から
色も同時に決めていくことになりそうです。
でも。
そういった規格やセミオーダータイプでない、
ほんとに自由な家づくりの場合は少し違います。
まず最初に決めることって、色ではなくて、
素材等の色なんですよね。
素材によって、金額が異なるので、
予算とのバランスしだいで、仕様が変わります。
なので。
最終の見積が出る前に、決めるとします。
そうすると。
予算とのバランスが合わなくて、減額で素材が変わって
もう一度、色のセレクトが必要ですし、全体のバランスが
わからなくなってしまいます。
そもそも。
色を決めるには、部位でバラバラに決めず、
他の部位とのバランスとか全体のコーディネートを
意識することが大事なんです。
なので、私の場合は、外観、各部屋ごとに、
全てを一気に決めていくようにしています。
ここに黒を使っているから、こちらは黒がよいかも。
全体のトーンがこんな風だから、この色は強すぎかも。
この方向性なら、これをセレクトしてもOKですよ。
そんなアドバイスもできますから。
話を少し戻すと。。
完全に自由な注文住宅の場合、色を決めるプロセスは、
最終の見積が完了して、工事に着工するころがベストです。
そういえば。
この辺りのお話しすると、よく聞かれます。
「設計士のナイトウさんがインテリアコーディネートも?」
って。。
もちろん、しますよ。
インテリアコーディネーターしかできないわけでもないので。
逆に、お客様のことをよく理解している設計士が、
コーディネートもする方が自然なのでは?と思っています。
ただし。
全員の設計士がそうでもないので、その辺りは、
依頼先の設計士さんに確認してみてくださいね。