建築家・ナイトウタカシさんのブログ「設計といっても種類があるんです⑧(実施設」

設計といっても種類があるんです⑧(実施設

2024/04/02 更新

昨日までは、設計がスタートしてから、
最初に通る道として、基本設計という
プロセスについて、お話ししてきました。

名称が「基本」なんてつくせいか、
軽めに思われがちなのですが。。
実は、すんごく重要なプロセスなんです。

そんなお話しでしたよね。

今日から、その続きとして。
詳細な内容を詰めていくプロセスとして
実施設計についてお話ししていきます。



基本設計で、家の概ねの内容が決まってる。
だったら、実施設計では何をするのか。

大きな目的は。。
工事に向けた、詳細な内容を図面にすること。
となります。

とはいえ。
お客様に全く関係ないということでも
ありませんから、油断禁物(笑)

工事に向けた内容って?
そんな風に思われた方がいるかも。

まずは、それをお伝えしましょう。

一般的に、戸建て住宅の場合、
基本設計で作成する図面の縮尺は
1/100が多いです。

実際の大きさの1/100という意味です。
1m長さが、1cmで表現されることになります。
壁の厚みが12cmだとすると、図面では1.2cm

1.2cmって、すごく小さくないですか?

それを工事するにあたって、
老眼の職人だと怒って帰ってしまうかも(笑)

というか。
その大きさ感なので、この間取りの中で
表現できることって、少なくなります。

書き込み過ぎると、ごちゃごちゃなので。。

例えば。
キッチンの大きさは書き込めても、
そのキッチンがどこにあるのかとか。
壁と収納なんかの有効幅とかまでは
難しいでしょう。

さらに。
窓が、壁のどの位置にあるのか。
なんとなくこの辺!だなんて。。
せっかくなので、意図したところにしたい。

例えば。
リビング正面の両脇に窓があるとして
その窓を対称にしたいのであれば
その位置を寸法で示さないと。。
現場で大工さんが適当に配置します。

何を意図してどうしたいのか。
その辺を、図面として示す必要があります。
それは、実施設計で行います。

ちなみに。
実施設計では、間取り図の縮尺は。
1/50になることが多いので、
1/100に比べると、倍の大きさ!!

なので、細かな情報入れても、
つくり手がしっかり読み取れるように
なっています。

あれ?
やっぱり、施主は関係ないの?
って思いました?

明日、その辺をお話ししましょう。

注目の建築家

ARCHITECT’S BLOG

建築家ブログ最新記事:RSS

キッチンコンロ前の壁のお話①

ナイトウタカシ

2024.11.22
昨日は、数年前に家づくりをご一緒し...

建築家:ナイトウタカシ

某キッチンと洗濯乾燥機を使…

ナイトウタカシ

2024.11.21
昨日は、数年前に家づくりを一緒にさ...

建築家:ナイトウタカシ

某キッチンと洗濯乾燥機を使…

ナイトウタカシ

2024.11.20
昨日は、数年前に家づくりを一緒にさ...

建築家:ナイトウタカシ

某キッチンと洗濯乾燥機を使…

ナイトウタカシ

2024.11.19
昨日は、経年で変化して、魅力を増す...

建築家:ナイトウタカシ

住居棟(母屋)屋根部分葺き…

本井公浩

2024.11.18
横浜市青葉区プロジェクト [住居棟...

建築家:本井公浩

建築家ブログ記事一覧へ

ISSUE

how to use

建築家オウチーノの使い方

FAQ -よくある質問と答え-

専用フォームで24時間お問い合わせ受け付けます

一般の方、建築家の方、不動産会社の方専用フォーム

TRUSTe

このページの先頭へ