建築家・ナイトウタカシさんのブログ「設計といっても種類があるんです⑥(予算調」

設計といっても種類があるんです⑥(予算調

2024/03/31 更新

昨日は、基本設計というプロセスで、
家のいろんな仕様を順番に決めていただく。
その流れについてお話ししました。

いろいろやり方とか最善は人によって違いますが、
私は、本当の意味でお客様の「自由」を尊重したい
と思ってサポートしています。

そんなお話しでした。

そういったプロセスを経て、基本設計の内容が
まとまったとしましょう。

その次は、すごく大事なプロセスがあります。

それは。。
予算とのバランスを確認することです。


基本設計で仕様等を決めていくところが理想だとすると
予算とのバランスを見ることは現実を見る感じ。

なんとなく。
予算調整っていうと、ネガティブな印象の方が
多いんですけど、弊社の場合はそうでもありません。
減額していくことが楽しくなることもあったり(笑)

でも。。
これまでに、別の設計士さんと家づくりしていて、
予算調整で納得いかず、弊社に来られた方が、
結構たくさんいたりしますので。。

予算とのバランスをとる。
そのプロセスについてお話ししていこうと思います。

まずもって。
弊社では、設計がスタートする前のご提案内容で、
「坪単価」でもなく、「参考物件」でもなく、
その計画内容で、詳細な見積を取ることがほとんどです。

その時点では、内容が確定していないので、
私が、お客様の意向を踏まえ、各種仕様を想定します。

変な話。
その時点で、内容OKであれば、そのまま着工できてしまう。
そんな見積もり内容なんですよね。

実は。。この段階では。
「坪単価」等をもとに「超」概算という会社がほとんど。

もし、この時点で予算とのバランスがよくて、
いざ、設計を進めていくとします。

基本設計をしていると、いろんな要望が出てきて
間取りが変わったり、仕様が変わってきたりします。

変更って、自然ですよね。

基本設計が完了すると、すべての会社ではないのですが、
再び概算を提示してくれます。

当然ですが、当初との差が出てますよね。
下がっているケースはあまりなくて、上がることが多い。

ここで、スタート時点が「超」概算でスタートしてると
おそらくですが、何を変更したからアップになったのか
の説明はできないと思います。

だって。
もとの想定が、「超」概算なので。

弊社の場合は。
何をどう変更したので、いくら差額が出たのか。
項目を上げて、すべてについて説明していきます。

お客様の反応は。

そっかぁ。○○あったらいいなと思ったけど、
○○万円もするなら、なくてもいいかな。

なぜ、そんなに金額差があるのかと思ったら、
これだけの追加要望したから、なんですね。

そう。
なぜ、その金額差になったのかが明確になっていれば、
納得しやすくないですか?
私だったら、釈然としてほしいなって思います。

そこに納得した上で、減額のお話しに進めるのかな
って思ってます。

長くなってしまったので、明日に続きます。

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