建築家・ナイトウタカシさんのブログ「外構のお話し(タイルテラス②)㊱」
外構のお話し(タイルテラス②)㊱
2024/03/04 更新
昨日からは、タイルを使ったテラスのお話し。
燃えないからBBQに最適だし、汚れたら、
デッキブラシでゴシゴシできるのは、
とても大きなメリット。
使い勝手考えるとすごくいい。
ただ、気になるのは費用で、つくり方で
差がありますよ。
そこまでお話ししました。
今日はその続きです。
つくり方って?と思われたかもしれません。
一番シンプルなつくり方というと。。
ブロックや土を使ってテラスの外形をつくって、
コンクリートを打って下地をつくる。
そのコンクリートの上にタイルを張る方法です。
これ。
アプローチの階段とか、勝手口の踏み台と
同じつくり方なので、とても一般的です。
費用は、一番お値打ちにできます。
この方法の時、気にしておきたいポイントがあります。
もし、内部の床とできるだけフラットにしたい。
そんな時には、窓側に、排水用の溝を造った方がよいです。
こんなイメージ。
建物際に、道路側溝なんかにある溝蓋がありますよね。
たくさん雨が降った時、室内側へ入りにくくするためと、
外壁の通気を確保するためとなります。
特に室内側への水対策は大事です。
窓と反対方向に、緩く勾配はつけるとしても、
ゲリラ豪雨のような瞬間的な雨のときには、
床面が近いほど、困りますから。
もし溝が気になるようであれば、
一段下げた高さにすることでなしにできます。
段差ができれば、室内に入ってしまうことはないですから。
ちょっとしたことなんですけど。。
気にした方がよいポイントではあります。
あれ?
それ以外に方法ってあるの??
って思われたかもしれません。
例えば、こちらをご覧ください。
表面にタイルは張ってあるのですが、
下地に何やら、フレームを汲んでますよね。
これ。
アルミで下地のフレームが組んであって、
その上に厚めのタイルを固定しているんです。
このカタチですと、水がタイル下へ落ちていくので、
大雨でも、室内へ水が入ってくることって
だいぶん少なくなります。
フラットにしたくて、しかも溝がいや。
そんな方には最適です。
ただ、一つ目の方法よりは、かなり割高なので、
その辺はバランス見ながら決めたいですね。
ちなみに。。
この方式の場合は、下にコンクリートがオススメ。
雨がたまるとなかなか乾かないので。。。
もう一つは、こちら。
タイルの四隅に設置用のベースを使う方法です。
アルミよりは割安なのですが。。
強度上、タイルの厚みが必要なので、
タイルも高いし、工事費も高くなるので、
二つ目とさほど変わらない感じです。
長くなってしまいましたが。
タイルのテラスにはいくつか方法があります。
自分に最適な方法を採用くださいね。