建築家・ナイトウタカシさんのブログ「外構のお話し(天然石へ②)⑯」

外構のお話し(天然石へ②)⑯

2024/02/10 更新

昨日は、外構の床仕上げとして、
天然石をご紹介しました。

ピンコロと呼ばれる小さな石を使って
ヨーロッパで見るような石畳を実現。

それも一つの方法で、魅力的です。
ただ、少し注意点があるんですよ。

そんなお話しでした。


今日は、天然石つながりなお話しです。

天然石といったら、ピンコロだけでは
当然ありません。

もっと大きな石だってあるんです。
例えばこちら。



かなりな大きさありますね。
高級感あります。

独特な質感や色合いは、天然ならでは。

ただ、タイルみたいに、色や柄は、
コントロールできません。

なので、当初から何かイメージがあって、
それに似せた感じにしたいのであれば、
天然石だと難しいかもしれませんね。

ちなみに。
素材の金額差もありますが、
天然石の方が、厚みがあって、重いので、
手間賃は、かなり高くなります。

だったら、なおさら、タイルがいい。
そんな流れになりそうです(笑)

でも。先ほどの画像の中に、
天然石ならではの使い方がされています。

どこだと思います??

実は。。
タイルって、表面は仕上がっているのですが、
側面(厚み方向)は、化粧がされていません。

なので。
画像のように、浮いた感じの階段にしたい!
なんて要望があると、タイルでは。。

側面含めて、仕上がっている天然石になりますね。

階段だけ天然石。
もできますが、やはり統一した方がよいかも。。


そうそう。
天然石らしい使い方もあります。

乱形といって、いろんな大きさの石を
組み合わせて、使っていく方法です。

天然石なので、いろんな形してるのって
ある意味自然です。

タイルの場合は、焼き物なので、
こういった不整形で不規則なモノにするって
あまり得意じゃないですから。

この張り方って。
見た目が艶やかになるのは特徴なのですが、
もう一つ違う意味もあるんです。

例えば。
アプローチが直線でなく、曲線の場合。
正方形や長方形の石やタイルだと、
見た目があまりよくありません。

それに、材料のロスも多くなります。

その点。
大小の石を組み合わせるのであれば、
方向性もないので、見た目がとても自然。
しかも、ロスはかなり少なくできます。

もし、曲線のアプローチなんかを計画する。
そんな時には、こういう張り方がいいかも。

ということで、長くなってしまったので、
明日に続きます。

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