建築家・ナイトウタカシさんのブログ「外構のお話し(人工芝)⑤」
外構のお話し(人工芝)⑤
2024/01/30 更新
昨日は、床仕上げを土のままにすると
雑草が大変なので、グラウンドカバーが
いいかもしれないですよ。
その中でも、よく話題になる天然芝。
すごく魅力的なイメージなんですけど、
採用するには、いくつか注意点がありますよ。
そんなお話しでした。
今日は、その続きで、別の床仕上げについて
お話ししていきます。
「天然」芝をご紹介したということは。。
そう。
「人工」芝のお話ししていきましょう。
みなさん。突然ですけど。。
人工芝っていうと、どんなイメージですか?
毛先が短くて、嘘みたいなグリーン色で、
座ったり寝転んだりすると、チクチクする。。
そうそう。
見た目からして、人工なのが分かる。
昔は、そんな人工芝は多かったですよね。
ある程度の硬さがないと、歩行した時に、
沈んでしまうので、人工っぽい印象って、
理解できます。
でも。
ここ最近は、そうでもないんですよね。
例えば。
昔ながらの人工芝って、下から上まで
一色のグリーンが多いです。
それが、人工っぽい印象につながっていました。
天然芝って、よく見てみると。。
グリーンだけでなくて、ベージュなんかが
混ざっているんですよね。
最近では、人工芝も、一色ではなくて、
根元をベージュにしたり、毛足を長くしたり
するようになっています。
そのおかげで、かなりリアルな感じだし、
肌触りも随分とよくなっていますから。
ということで。
天然芝の代わりに、人工芝を敷き詰める方も
多くなってきています。
年中グリーンなので、人工であることは
すぐにわかりますが、雑草対策にもなるし、
子供が遊びまわっても安心ですので。
だったら、人工芝でいいよね!
って言いたい気持ちもわかりつつ。。
気になる点は、いくつかありますね。
一つ目は、紫外線によって、劣化していくこと。
おそらく日当たりのいい庭に採用されるので、
避けられないかなと思います。
10年持てばいいくらいなので、
それくらいで取り換えが必要になります。
二つ目は、芝の毛が寝てしまうこと。
よく歩くところは、毛が寝てしまいやすいです。
寝てしまうと、起こせないので、そのまま。
気になるのであれば、張替え必要ですね。
三つ目は、それでも雑草は生えてくること。
人工芝面は、よほど生えてきませんが、
縁の部分だったり、芝を固定する金具付近は、
ちょっとした隙間なんですけど生えてきます。
ただ。前面よりは圧倒的に少ないので、
ストレスにはならないかなと思います。
この辺を踏まえて、人工芝にするのかを
決めていけるといいかなと思います。