建築家・ナイトウタカシさんのブログ「お湯をつくるための設備について」

お湯をつくるための設備について

2024/01/09 更新

昨日まで、建て替えを検討中のご夫婦のお話しでした。

いろんな会社に相談されて、いろんな回答が来て。。
それは迷いますよね?

とてもシンプルな土地であればいいのですが、
高低差があるときは、詳しい方に聞いてみてください。
後で困ってしまわないように。

さて。
今日から、また家づくりのお話しです。
テーマは、お湯をつくるための設備についてです。

給湯設備って言われています。

蛇口(やレバー)を赤い方に捻れば、
お湯は出てきますよね。

それって。
道路から敷地に引き込んだ水を
建物周りにある給湯設備で温めて
共有しているんですよね。

すごく古い家で過ごしたことのある方は、
キッチンの壁に湯沸かし器が付いていたのでは
ないでしょうか?
(ある一定の年齢の方以上だとわかりますが。)

それも給湯設備の一つです。

ただ。
最近は、屋外の給湯器で、家全体のお湯を
つくって、キッチンや風呂、洗面へ流しています。

その給湯設備は、ガス併用なのか、
オール電化なのかで違います。

先ほどの瞬間湯沸かし器は、ガス併用の場合で、
蛇口をひねるとガスが燃焼して、水を温めます。
シンプルですよね。

最近では、温めるのに使った熱をすべて捨てずに、
再利用して、事前に水を温めるのに使います。

エコジョーズって言われています。
廃熱を利用する分にガス代の削減にもつながるので、
よほど大きな容量でなければ、エコジョーズになります。

では。
ガスのないオール電化の場合はどうか。
エコキュートって聞いたことありますよね?

そのエコキュートが給湯設備に該当します。
400Lほどのタンクとエアコン室外機を組み合わせたもの。

深夜の安い電力を使って、室外機を動かして、
冷媒という液体を循環させて、タンク内の水を
温めていきます。

エアコンって、すごくエコな設備なんですけど、
ざっくりいうと、そのエコな仕組みを使って、
お湯を沸かすので、エコという名前がついています。

その対比として。
電気を通した電熱線で水を温めるタイプがあるのですが、
かなり効率がよくないので、住宅ではエコキュートが
主流になっています。


そうそう。
このお話しをすると、よく聞かれます。
オール電化とガス併用。どっちがいいの?って。

その質問の真意は、どちらが光熱費安いの?
ということだと思います。

おもしろくて、電気会社、ガス会社に聞くと、
各々自身の方が安くなりますっていう資料を
出してくれます(笑)

光熱費に尋常な差が出るわけではないので、
生活スタイルとして、ガスが必要かどうかを
考えて判断してもらうといいかなと思います。
(例;ガスコンロがいい!とかね)

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