建築家・ナイトウタカシさんのブログ「エアコンのお話し④(全館空調の続き)」
エアコンのお話し④(全館空調の続き)
2023/12/27 更新
昨日は、エアコンを効かせるために、
各部屋のつける個別空調だけでなくて、
一つか二つのエアコンで家中に効かせる
全館空調があるというお話ししました。
どんな仕組みなのか、どんなスタイルがあるのか
については、昨日お話ししているので、
そちらをご覧くださいね。
今日は、全館空調全般について
もう少しお話ししていきたいと思います。
まずは。
全館空調って言葉はきいたことがある。
って方がいらっしゃるかもしれません。
実は。
数年前と今とで、ずいぶん変わってきています。
数年前に「全館空調」っていうと。。
かなり高級な代物で、すごく大きな家とか
大豪邸に採用するものというイメージでした。
私自身、当時導入したいていただいた家は、
全部、かなり大きなお宅ばかり。
よく考えてみると、断熱気密はいいとしても、
仮に50帖近いLDKを冷暖房するには、相応なエアコンが
必要なので、全館空調にするのも自然かもしれません。
どちらかというと、大きな家に採用する設備な印象でしたし
工事してくれる会社が多くなくて、専門の会社に任せるしか
ありませんでした。
それが何を意味するのかというと。。。
導入するための費用が、すごく高かったんです。
なので。高級な「印象」ではなく、「実際」高額でした。
ただ。
数年前から、その考え方が変わってきています。
ここ最近の高性能で、しかも30-40坪の家であれば、
全館を冷暖するにしても、大きなエアコンいらないことから、
業務用でなく、住宅用のエアコンを使って、
ダクトで各部屋へ冷暖気を運ぶスタイルが誕生します。
関東で分譲住宅を提供している会社が、
そのシステムを積極的に導入していったことで、
大きな家でなくても、全館空調ができるんです
ということを示していったんです。
結果、それが全国へ飛び火して、
あっという間に広がりました。
今では、全館空調といっても、昔ほどの高級感はなく、
少し費用を足せば、導入できるところまできました。
具体的にはお伝え出来ませんが、
導入コストは、かなりな金額下がっています。
各部屋に個別でエアコンを設置することと比較すると
もう一息プラスすれば導入も可能です。
※弊社の場合
(依頼先で異なるので、そちらへ確認くださいね)
なんだか、すごく魅力的に見えてきたかもしれません。
では。
全館空調と個別空調のどちらがいいの?
ってなりますよね。
その辺について、明日お話ししようと思います。