建築家・ナイトウタカシさんのブログ「すこしビックリしたお話し④」
すこしビックリしたお話し④
2023/11/24 更新
あれ?昨日で終わったんじゃないの?
そんな声が聞こえてきそうです(笑)
昨日までお話ししたご夫婦。
その後、どうなったのか?
気になる方がいらっしゃるようです。
実は。
つい最近、その後の動きについて、
メールをいただいたので、追加しておきます。
(もちろん、御夫婦には了解いただいてます)
私の方から、大きく3つのことを
確認していただくとよいですよってお伝えしてました。
(細かな内容は別として大枠ですよ)
①建物の工事費は、どんな想定ですか?
②造成費用か鋼管杭は工事に含まれていますか?
③明るいLDKは実現できますか?
順番にお話ししていきます。
まずは、①についてですね。
聞いてみたところ、どうやら、その工務店は、
概算を出すとき、坪単価をもとにしているそう。
経験的に、その坪単価で想定しておけば、
大きなブレはないとのことだったようです。
標準仕様みたいなものがあるかを聞いたところ、
LIXILで、こんな感じというイメージがある。
ただ、ショールームへ行くと変わることが多いので、
これといっては決めていない。
参考までに。
廉価版のシリーズと、最上位のシリーズとでは、
下手すると、数百万のブレはでますので、
どのシリーズかも聞いてくださいとお伝えしました。
次は、②ですね。
既存建物を解体しないと、造成の必要性はわからない。
地盤調査をしないと、地盤補強が必要かわからない。
ということで。
両方とも想定されていないそうでした。
コンクリートブロックを数段積むくらいであれば、
さほどでもないのですが(費用はかかりますけど)
奥の擁壁や鋼管杭は、百万単位の増額になるので、
概算でもいいので、想定してもらうようにした方がよいですよ。
ってお伝えしました。
鋼管杭は、地盤補強ではなくて、高低差処理の目的なので、
意味合いが違うこともお伝えしました。
最後に、③について。
今後、話を進めていく中で、ご提案しようと思っていたそう。
その場で、平面図にアイデアを書いてくれたということで、
スケッチの画像を送ってくれました。
リビングの南側に、2mくらいの空地を設けていて、
そこから光を取り入れるとのこと。
それで光が入るといいのですが。
個人的には難しいと思いますよとはお伝えしました。
③は、今後、誰か設計士が入って、改善していけばよいのですが、
①と②は、資金に関係することなので、とても怖いかなと。
わからないから、想定しない。
というよりは、予算取りをしておくという方がよいかなと思いました。
(そうお伝えしてます)
最後に。最もビックリしたこと。
工事の概算金額が、税別だったみたいです。
ひと昔前は、見せ方として、そうする工務店もいましたが、
最近は見かけなくなりましたね。
消費税の10%って、結構な金額なので、
しっかり資金計画に入れておきたいですね。
ということで。
このお話しはここでおしまい。