建築家・ナイトウタカシさんのブログ「屋根はどれがいい?①(いろんな瓦屋根!)」
屋根はどれがいい?①(いろんな瓦屋根!)
2023/11/14 更新
さて。ここ数回、息抜きなお話しでしたが、
今日からいつもな内容に戻っていきます。
(息抜きになったかはわかりませんが(笑))
先日までは、外壁についてお話ししましたよね。
かなりいろんな種類があるので、話長くなりました。
もっと深いお話しは、オフレコでお願いします(笑)
それはさておき。
今日のお話しは、外回りの仕上げの一つ。
屋根についてですね。
外壁ほどの種類はないのですが、
いくつか選択肢はあります。
外壁同様、いいところと気になるところを
理解しながら、自分に最適な素材を決めて
いけるといいかなって思います。
屋根っていうと。
一番に思い浮かぶ素材って、なんでしょうか?
全員とは言いませんが、
多くの人は、瓦が思い浮かんだのではないですか?
それもそのはず。
寺社仏閣から、家まで、ずいぶんと昔から
屋根に使われてきてますからね。
弓型になった屋根が連なっている。
そんなイメージ強いのではないでしょうか。
そうそう。
その姿を見ると同時に、「和」を感じるデザイン。
そんな感覚とつながっている人も多いと思います。
実際、ハコ型のモダンなデザインに、
瓦が使われてるケースって、あまりないかもしれません。
でも。
和に限らず、洋風の家であれば瓦も採用されたりしますね。
例えばこちら。
よく見ていただくと、よく見かける瓦とは
すこし形状が違いますよね。
これ。洋瓦っていいます。
曲線的で、優しい感じですよね。
かわいらしいデザインに、よく採用されます。
なので。
瓦=和風ということでもないんですよ。
そうそう。
瓦といっても、こちらみたいに、平たい形状も
あったりするんですよね。
見た目のままの名前ですが、平瓦っていいます。
曲線を描いた瓦に比べると、直線的な見え方なので、
和風の中でも、モダンな印象を持たせることができます。
そもそも。
弓形になっていたのは、瓦同士の重ね部分に、
雨が流れていきにくくするためなんだと思います。
雨は、谷になった部分を流れていきます。
瓦の重ね部分を流れてしまうと、隙間から水が入りますので。
最近では、瓦の固定方法が変わってきていますし、
瓦の下地に、しっかりと防水シートを貼りつけるので、
仮に隙間から水が入っても、雨漏れにはなりにくいです。
そのおかげで、フラットな平瓦なんかでも安心です。
それでは。
瓦屋根のいいところと気になるところはどこか。
長くなってしまったので、明日お話ししていきます。