建築家・ナイトウタカシさんのブログ「とっても素敵な照明器具たち」
とっても素敵な照明器具たち
2023/11/13 更新
今日から話を再開!と言っていたのですが、
もう少しお話ししたいことがありました。
昨日、とある家の竣工記念写真を一日かけて、
撮影させていただきました。
隅から隅まで、お客様のこだわりが
詰め込まれたすごい家。
それこそ。
間取りや外観といった大きなところから、
ドアの引き手とか家具なんかまで。
家に関わるところは、すべてといっていいほど。
しかも。
主要メーカーの何かをセレクトしただけでなく、
製作やアンティークの建具なんかも導入されていて、
どこの家と比較しても、どれ一つとっても、
似た感じがないと言い切れるオンリーワンな家です。
ものすごい家づくりなので、竣工写真
あがってきたら、またご紹介するのですが、
取り急ぎ、照明器具について、先行して
お話ししておきたいと思います。
最初はこちら
玄関ホールの一角にあるブラケットライト。
曲線的なアイアンの腕に、ひび割れたガラスの
セードがかぶさっています。
点灯すると、ご覧の通り。
照明器具の周りの壁や天井に
その影が映し出されて、とても美しいんですよね。
照明器具自体の曲線的なラインだけでなく、
それが作り出す陰影の美しさ。
なんとも素晴らしいです。
次はこちら。
眼をこらしてみていただくとわかりますが。。
そうなんです。
こんな風に木を使った天井といえば、和室。
竿縁天井って言われています。
こちらの和室。
真壁で、長押付きという昔ながらの和室。
(現代風の和室ではないという感じ)
そんな和室に、和風な照明かと思いきや、
先ほどと同じく、曲線的なアイアンの金物に、
曲線的な柄の入ったガラスのセードの組み合わせで、
どちらかといえば、洋風なデザイン。
まちがったわけじゃないですよ(笑)
敢えてこの照明をつけています。
理由は。
このインテリアが、大正時代のレトロな雰囲気を
目指したデザインだからです。
いわゆる、大正ロマンな空気感を目指しているから。
実のところ、しっかりと実現できていますよ。
最後はこちら。
サブの手洗いに採用されたペンダントライト。
よく見ていただくとわかりますが、
サイズは小さいのですが、ガラスを多用した、
シャンデリアなんですよね。
キラキラと光りが拡散していく様は、なんとも美しい。
女性ならではの感性で、とっても素敵なんですよ。
実は。
こちらでご紹介したのは、こちらの家で採用された
照明器具の一部なんですよ。
しかも。主要メーカーの既製品はとても少なくて、
いろんなところから、一生懸命探されて、
お気に入りばかりを集めています。
照明器具一つ一つにまで、意識をしながら、
自分だけのオリジナルを実現しているんです。
年末までには、写真ご紹介できると思いますよ!
和家具や大正ロマンな空気感が好きな方には、
とてもオススメですから、お見逃しなく!