建築家・ナイトウタカシさんのブログ「外壁って何がいいの?⑤(サイディングは)」

外壁って何がいいの?⑤(サイディングは)

2023/10/09 更新

昨日までは、外壁の全般についてでした。

そもそも、外壁の仕上げを決めるのに、
ただ、雰囲気がいいから、おしゃれだから
なんて理由だけで決めるのではなくて、
いろんな視点から比較検討して決めた方がいい。

そういうことで、いろいろお話ししてきました。
これから、外壁を決めます!という方であれば、
参考にしていただけたらと思います。

一通り概要は話してきたので、今日からは、
外壁仕上げについて、個別でいろいろお話し
していきたいなと思っています。

カタログに記載のあるような、一般的なことについてでなく、
これまでに採用してみた見解を含めてご紹介していきます。
(経験則ですが、主観的な内容ですという意味)

外壁の仕上げっていうと、何を思い出しますか?

ひと昔前であれば、吹き付け(モルタル下地)でしょうか。
凹凸がなくて、フラットで、そこに着色してある感じ。

どこで見分けるのかというと、窓周りに亀裂が入ってる。
そんな外壁のことです。

そもそも、モルタルって、とても割れやすい素材なので、
経年で、亀裂が入っていることが多いです。

では。
ここ最近は何が主流なのか?
話の流れからもわかる通り、モルタルではありませんよ(笑)

ぜひ、近所にある新しい家をいろいろと御覧になってみてください。

おそらくですけど、レンガやタイル等の柄になっている
外壁が多いんじゃないかなと思います。

見分けるポイントは、「目地」です。
よくあるのは、3mくらいのピッチで、上から下まで、
コーキングのラインが入っています。
(一部違う種類もありますが、総じて)



それ。窯業系サイディングです。
「サイディング」って言われたら、これを指すことが多いです。

この素材は、簡単に言うと、セメントを固めて板にしたもの。
型があれば、いろんな柄が実現できるので、
タイルやレンガ、木目等、いろんな見た目になってます。

特に。
木目の外壁っていうと、この素材の場合も多いですよ。
本物の木ではないという意味です。

最近、ものすごく表面の凹凸や色合いの技術が高くなったので、
いろんな素材風にリアルな表情だったりしますね。

例えば。
レンガ張りにしたい!と思ったとして。。
それを実現しようと思うと、ものすごい金額になります。

そこまで、外壁に予算はかけられないけど、
見た目をレンガにしたいのであれば、サイディングで
レンガ「風」を実現することはできます。

先ほど出てきましたが。
木材を外部に使いたいと思っても、経年への変化を
劣化としてしか感じることができない!
のであれば、変化の少ない木目風のサイディングがよいですね。

いろんな色柄があるので、それを組み合わせて、
ユニークな外観が実現できる素材ですね。

この素材。
よく使われてるからといって、万能ではありません。

いいところと気になるところがあります。
その辺を明日お話ししていきます。

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