建築家・ナイトウタカシさんのブログ「窓ってどう決めるの?③」

窓ってどう決めるの?③

2023/09/17 更新

昨日は、窓の枠についてのお話しでしたよね。

アルミと樹脂のハイブリッド、樹脂なんかがあって、
コストバランスとこだわりで選んでくださいね。

そんなお話しでした。

今日は、性能つながりとして、ガラスについて
お話ししていこうと思います。

ひと昔前の戸建てや賃貸物件の場合、
窓のガラスって、一枚が多いです。

冬に結露でガラスが曇ってる!
それに困っているようでしたら、おそらく一枚ガラスですね。
しかも。
窓に近寄ると冷気がすごかったりします。。

ということで。
ここ10年ほど前から、二枚ガラスの間に空気層のある
ペアガラスが採用されるようになり、最近では主流になりました。

住宅用の窓ガラスで、一枚ガラスを探すのが難しいほど(笑)

ペアガラスになるだけで、かなり断熱性能がよくなるので、
結露はかなり解消されます。

さらに。
ガラス面に、視線は通すのに熱を反射してくれるフィルムを
貼りこんだガラス(Low-Eガラス)が出てきて、
こちらも、かなり主流として採用されるようになりました。

夏の強い日差しの熱は、このフィルムで軽減できます。
ちなみに断熱だけでは、日差しの熱は通過します。

ということで。
2023年現在であれば、ペアガラス+LowEガラスは
最低ラインとして採用することがオススメです。

いやいや。
もっと、もっと、性能をよくしたい!
ということであれば、いくつか方法があります。

一つは、ペアガラスの間にある空気層に、
ガスを封入することです。

さほどコストはアップせず、断熱性能はよくなります。

それ以外だと、ガラスを三枚にすること。

ガラスが三枚あって、空気層が2層になるので、
断熱性能は格段にアップします。

実際、ショールームなんかで体感してみると、
おぉ!違う!とうなるほどです(笑)

ただ。
ガラスの枚数が増えると、その分、窓が重くなり
使い勝手に影響するので、注意が必要です。

それと。
ビックリするくらい金額は高くなります!

でも。無敵な快適さがほしい!
ということであれば、採用を検討してもいいかもしれません。


ガラス面って。
壁とかに比べると、すごく熱の出入りが大きいです。
性能を上げると、その分、数値ではなく、体感上の効果が
見込めるので、投資効果はあると思いますよ。

コストとこだわりのバランスを見ながら、
自分に最適を探して採用いただけるといいなと思います。


明日は、窓の開き勝手とかのお話しへ入っていきます。

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