建築家・ナイトウタカシさんのブログ「それ。「自由」設計ですか?③」
それ。「自由」設計ですか?③
2023/07/27 更新
昨日のお話し。
かなり衝撃だったのか、ご覧いただいた方が多かったようです。
それもそのはず。
自由設計なので、自分の好きなように決めていけるのですが、
いいとか、よくないとか、特に意見もなく進んでいくんですから。
自由設計っていいながら、
なんだかんだと制約があったりする場合が多いと聞きます。
なので、自由であることって、こだわりある人には大事ですよね。
でも。
おそらくですけど、規格住宅とか、半規格住宅とかでなければ、
それ以外は、自由設計の家づくりになってしまうのかなと思います。
言葉のあやなんでしょうけどね。
そうそう。
昨日の続きですよね。
いろんな自由設計がある中ですが、
私が思う、自由設計についてお話ししておきます。
(弊社が普段していることですが)
昨日の窓のお話しを例にします。
間取りが決まって、窓を決めていくプロセスになったら。。
まずは、私が今までの経験とお客様の要望を踏まえて、
どこにどんな窓を設置するのか、一通り提案を作成します。
もちろん、適当に決めているわけでないですからね。
例えば。
脱衣に窓が必要とします。
手の届く位置にあれば、簡単に換気できますよね。
でも。
手の届く範囲って、収納置いたりするかもしれません。
そうであれば、上の方がよいはず。
上にしたら、開閉しにくくなってしまいます。
そうであれば、電動で開閉できる窓にすればいいですよね。
もし、光でなく、換気がしたい!
ということであれば、窓でなく、強力な換気扇の方がいいかもしれません。
その辺を含めて、私なりに、経験を生かして、提案します。
その提案をベースにして、いろいろ体感いただいたりして、
そもそも窓が必要なのか?
開閉の方法はどうがいいのか?
大きさはどうか?
取付高さはどうか?
を検討していただきます。
何もないところから考えるって。。
めちゃ難しいですから。
ベースがあって、それをアレンジしていく方がいいですよ。
また、決めきれない場合は、何を迷っているのかをお聞きして、
それを踏まえて、アドバイスを差し上げて、決めていただきます。
少し説明が長くなりましたが。。
この例からお分かりと思います。
いろんなことを決めていく、意思決定が「自由」であって、
その決定のための素材提供であったり、プロとしての客観的なアドバイスは、
当然必要なのではないか?ということです。
昨日までご紹介した工務店の方法は、自由設計というより
放置設計が適切かもしれませんね。
家づくりって、迷うことも多いですから。
プロのアドバイスあるといいですよね。
みなさん。
どう思われましたか??