建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家づくりしながら変化するって自然です④」
家づくりしながら変化するって自然です④
2023/07/18 更新
要望が変化する。
なのに、家づくりの変更が効かないかも。
そんな場合もあるんです。
といったお話しでしたよね。
今日は、その続きです。
要望が変化するのは自然なんですけど、
変化する方と変化しない方がいるんだと思います。
どんな人が変化しないんでしょうか。
例えば。
ご自身の感性を信頼していて、家づくりだけでなく、
日常すべてのことに、自分の意見がハッキリしている場合。
誰かの何かをみて、素敵かも。
というより。
私はこれが好きってハッキリ言える人。
自分に軸があるので、ブレることはないでしょうね。
それ以外であれば。
設計士や工務店にすべてをお任せしている場合。
つくり手の感性や考え方を信頼していて、
お任せしている状況ですよね。
何がでてきても、最善のはずだからOKです!
って言える人ですね。
でも。。
こちらの場合は注意が必要です。
少しでも気になることが出てくると、うまくいかないことも。。
そうそう。
少し違った視点なんですけど。
変化する方に共通していることって、何かというと。
家づくりに関係することで、知識が増えていくことです。
そもそも。
新しい何かを知らなければ、変化しませんから。
実は。すごく大事なこといいましたよ(笑)
新しい何かを知らなければ変化しない
=数ある選択肢を知らずに何かを決めている
家づくりの後半とか、できあがってしまってから、
こんな選択肢があったんだ!と気が付いても、
どうしようもありませんよね。
なので。
私は、お客様に、すべての選択肢をお伝えします。
例えば。
床材って、こんな素材があって、メリットとデメリットがどうで、
価格的には、こんな感じなんですって。
無垢材、突板、挽板、シート、ビニル素材にタイル、
リノリウムやカーペットまで。すべてです。
もともとは、漠然とフローリングならいいかって思ってたのに、
他の素材を知って、自分の生活スタイル考えたら、
このメリットのある素材がいいかもって思うのは自然ですよね。
そう。
変化しながら、最善に向かうわけです。
お客様に、「一般的にいい」選択肢ではなく、
その方に最善の選択肢を選んでいただきたいし、
全てを知った上で、これ!と決めていただきたいんですよね。
でも。
実はこれって、お客様からしても、つくり手からしても、
根気と体力が必要になります。
ほんとの意味で、納得できる、後悔のない家づくりには、
要望が変化していくって、大事なんだと思います。
みなさんは、どうですか?
ということで。この話題は今日でおしまいです。