建築家・ナイトウタカシさんのブログ「床の仕上げは何がいい?⑬(水回りの床は)」

床の仕上げは何がいい?⑬(水回りの床は)

2023/06/21 更新

昨日は、水回りに使う床材として、
ふわふわしたクッションフロアについて
お話ししました。

ビニル素材ゆえ、水対策という意味では、
とても効果的ですから。

色柄の種類は多いのはいいのですが、
何かを置きっぱなしにするとへこんでしまう。
いいところも、気になるところもありましたよね。

今日お話しするのは。
同じビニル素材なんですけど、
少し違う印象なんです。

どんな素材か、お話ししていきます。


みなさん。
どこかの飲食店を思い出してみてください。

といっても。
美味しい食べ物を思い出すわけじゃないですよ(笑)

どこでもいいのですが、イメージしやすいかなと思うので、
どこかのファミレスなんてどうでしょうか?

その床って、どんな感じでしたか?
なんて、聞いても、意識していないので、
おそらく、覚えていないかなと思いますが。。

なんとなくの印象でいいんですけど、
天然石みたいな感じだったり、木目だったりじゃないですか?

木目だからといって、フローリングという可能性は低い。
もちろん、自然素材にこだわるカフェとかであれば、
採用されているかもしれませんけどね。

実は。
そういった店舗でよく採用される素材の一つが、
ビニル系の床材なんですよね。

当然ふわふわしたクッションフロアではありません。
だって。
基本、土足ですよ。
クッションフロアを土足で歩いたら、
近いうちに、傷んでしまうでしょうね。

土足でも大丈夫なビニル系の床材は、
ビニル床タイルっていいます。

「タイル」という名前の通り、一枚の大きさが、
45cm角等の一枚のタイルのような色柄で、
表面は、土足もOKな堅さです。

とはいいつつ。
陶磁器製のタイルほどの堅さはありませんけどね。

実は、このビニル床タイル。
水回りの床材として採用するケースが多いかも。

クッションフロアの肌触りは好きなんだけど、
窪んでしまうのを避けたい方には、最適ですよね。

それと。
クッションフロアより、色柄のヴァリエーションが多いので、
セレクトの幅があって、自分らしいセレクトになりやすい。

しかも。
その質感といったら、もしかすると本物では?
と思うほどのプリント技術だったりします。

タイルは肌触りが異なるので、プロでも見分けがつきますが、
木目柄の場合、シート貼り複合フローリングとの見分けは
つかないかもしれません。

そんな感じなので、よく採用されるのもわかるかも。。

ちなみに。
この床材は、水回り以外に採用することも多いです。
特に、石目柄にしたい場合は、有力な候補になりますね。

ということで。
クッションフロアよりしっかりしていて、水に強い床材。
であれば、ビニル床タイルも候補にするとよいでしょう。

ついつい長くなりましたので、続きは明日へ。

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