建築家・ナイトウタカシさんのブログ「設計士さんの坪単価は?④」
設計士さんの坪単価は?④
2023/04/17 更新
設計士さんとの家づくりでのお話しでしたよね。
予算に近い金額をもとにスタートして、
いよいよ見積もりを出してもらうことになったご夫婦。
その辺からお話し続けますね。
金額。どうだったと思いますか?
わざわざ聞くまでないのかもしれませんね。
実は、ご予算の1.5倍を超える金額だったんです!
例えば。
ご予算が3000万円だとしたら、4500万円なんですから。。
さすがに1500万円は。。ではないでしょうか。
さすがに厳しい。。
大きく内容を変更していないのに、なぜこんなに。
そう思うのは、自然ですよね。
設計士さん主導で進めていて、自分たちの意向は、
あまり入っておらず、こちらからの変更はなかったわけですから。
なぜなんだろう。そう思って、設計士に理由を尋ねてみても、
ハッキリ返答はなく。。
過去のことより、これからのことを考えましょう。
減額をしていく必要がありますので、何か提案考えます。
そんなアドバイスをしてもらいました。
ただ。家の仕様は、設計士さんのこだわりがあって、
変更は難しい。。
ということで、面積を小さくしていくことになりました。
40坪が、35坪、そして30坪。
それでも追い付かず。。
25坪になって、予算は越えてますが、支払いできそうな金額までに。
その25坪の間取りを見ながら、ご夫婦は考えます。
「この家で、ほんとにいいんだろうか」と。
それもそのはず。
40坪から、25坪ってことは、各部屋も小さいですし、
そもそも、希望だった和室もないんですから。
ご夫婦は、ふと思い出します。
「最初に出していた工事金額って何だったんだろうか」と。
実は。
こちらのご夫婦は、決断します。
設計士さんとの関係を解消すると。。
その後の流れはさておき。
後日談して。
その後、弊社にいらして、45坪の家を
ご予算の範囲内で、建てられて、快適に暮らしていただいてます。
何をお伝えしたかったか。。
最初に目安が、「坪単価」という根拠のないものだった。
そこからスタートしてしまったことが、この結果につながっています。
昨日お伝えした通り、規格住宅でない限り、
注文住宅では、「坪単価」が目安にすらならない。
それをご理解いただきたくて、お話ししました。
もしかして。
今家づくりされている方で、坪単価目安でスタートされているようでしたら、
ある程度決まった段階で、見積もり出してもらった方がいいですよ。
ここまで説明してくると。。
ナイトウさんは、どうされてるんですか??
という声が聞こえてきそうです。
それは、明日お伝えしていこうと思います。