建築家・ナイトウタカシさんのブログ「浴室のお話し④」
浴室のお話し④
2023/04/07 更新
浴室の話が続きます。
ユニットバスでいいんじゃない?
なんて声も聞こえてきそうです。
いやいや。
一日の疲れをいやすための空間として、
こだわりたい!という方もいますから。
すこし、振り返ってみましょう。
ユニットバスは、みなさんご存じですよね。
見た目、掃除しやすさ、メンテナンス性という側面では、
ほどよくバランスがいい。
せっかくなので、浴槽を大きくしたい。
それに、見た目をさらによくしたい。
そんな場合には、在来という方法をご紹介しました。
少し気になるのは、タイルの目地。
そこの掃除がどうしても付きまといます。
それと。メンテナンス性。
将来改修の時、とても大変なことになります。
そこでご紹介したのは、浴槽と腰壁がユニットになった
ハーフユニットバス。
壁を自由にできるので、ユニットバスにはない見た目ができたり
汚れが付きやすい床面や浴槽を掃除しやすくできました。
ただ。浴槽は規格になるので、大きさに制約があります。
メンテナンスは、ユニットバスに同等ですね。
ゆっくりとくつろぎながら、バスタイムを愉しむ。
それには、浴槽の大きさや形状は、大事な要素の一つ。
在来!といいたいところですが。
最大のデメリットでもある、メンテナンス性を何とかクリアできないか。
そんな方に対しては。。
フルオーダーのユニットバスがオススメ。
フルオーダー?ユニットバスなのに?
と思われたかもしれません。
確かに。
主要メーカーのユニットバスは、量産することで、
コストを抑制しているので、オーダーはなかなか難しい。
ただ、主要メーカーではありませんが、
オーダーでユニットを製作して、自由な広さであったり、
好きな大きさの浴槽を入れるということが実現できます。
そして。
ベースとなっているパネルが、ユニットバスのようなパネルなので、
将来、本体の構造を傷めず、取り換えができます。
唯一、清掃性だけは、在来と同じレベル。
ちなみに。
オーダーのユニットバスであれば、2階への設置も可能です。
もし、魅力を感じた方は、「フルオーダーユニットバス」で
検索してみてください。
いくつかの会社で、取り扱いありますから。
浴室は、ユニットバス。
なんて、先入観を捨ててみれば、もっと自由に
自分だけの浴室を実現する方法はあります。
一長一短あるので、比較しながら、採用してみてください。
続きは明日へ。