建築家・ナイトウタカシさんのブログ「浴室のお話し①」

浴室のお話し①

2023/04/04 更新

昨日まで続いた、設計士の違いのお話し。
ずいぶんと反響ありました。

似たような状況に陥っている方とか、
これから家づくりをという方にとってみれば、
とても参考になったみたいですね。
よかったです。

もっと違うストーリーもあるのですが。。
またの機会でお伝えできたらと思います。

ということで。
また違うお話ししていきます。

今日からのお話しのテーマは、浴室です。

これから家づくりを!という方であれば、
現在、賃貸物件に暮らしている割合が
比較的多いのではないでしょうか。

その場合、浴室は、シンプルなユニットバスですよね。
1.2m✕1.6mくらいの広さなので、
大人の男性が、浴槽で脚を伸ばすことはできない感じ。

それもあって。
家づくりへの要望をヒアリングしたりすると、
「お風呂は広くしたい!」
ということをおっしゃる方が、すごく多かったりします。

でも。冷静に考えてみると、
この場合の「広く」には、二つの意味があります。

一つは、湯船につかる時の浴槽の広さ。
賃貸物件では、足を折り曲げないといけないので、
それをできるだけ伸ばして、ゆったりと入りたいですから。

もう一つは、洗い場の広さ。
お子様と一緒にお風呂に入る機会がある方だと、
洗い場に広さがないと、結構大変だったりしますから。

それとは別で、ご本人の身体が大きくて、
洗い場広さが欲しい方もいますよね。

賃貸マンションでは、1.2m✕1.6m前後の広さが多いのですが、
戸建て住宅では、1.6m✕1.6mという広さが主流です。

40cmも浴槽が大きくなるので、前者の広さを求めるのであれば
これで、十分な広さなのかもしれませんね。

後者の場合であれば、洗い場を広くするということで、
1.6m✕2.1mとか、1.6m✕2.4mまで広くすることができます。

ただし。
洗い場を広くしていくと、その分、他のスペースを減らしていくことに
つながっていきますし、子供と風呂に入る期間ってそんなに長くないので、
もしかすると、よほどの目的がないと、広くするだけのメリットが
享受できないかもしれません。。


現状狭いので、広くしたい。
その気持ちは理解できるのですが、何のために広げるのか、
将来どうなのかまで、しっかり見通して決めていくことが大事かな
と思います。


そうそう。補足で。

「浴室広くすると、寒くなる」

そんなお話しを聞いたりしますが、そうでもありません。
建物の断熱性能が高くなってますし、ユニットバス周りも
しっかり断熱してありますから。

さらに、暖房等の設備も設置できるので、
広いから寒いということでもなくなってきています。


みなさんは、浴室にどんな広さを求めますか?
ご家族と相談しながら、決めてみてください。

もちろん。
ショールームで、実際に体感しながら。

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