建築家・ナイトウタカシさんのブログ「洗面と脱衣のお話し」
洗面と脱衣のお話し
2023/03/09 更新
昨日までは、トイレのお話しでしたよね。
トイレって、小さな空間なんですけど、
それでも、いろいろ考えどころはありますから。
さて。
今日からは、次のお話し。
洗面とか脱衣のスペースについてとなります。
洗面・脱衣のスペースというと、こんな感じですよね。
洗面化粧台があって、その脇に、洗濯機。
その奥が、ユニットバスですよね。
こちらの事例では、洗面と脱衣の間に、
収納を設けていますが、最小限のスペースですと、
おそらく、この収納はありません。
洗面台と洗濯機で横幅いっぱいになるはずです。
今、お住まいの洗面・脱衣スペース。
どんな広さですか?
おそらく、似たような広さなのかなと思いますが。
家づくりで、ヒアリングをさせていただく際に、
よく出るお話しとして。。
洗面と脱衣を分けたい!
ということ。
その理由を聞いてみると。
誰かが、お風呂に入っていると、歯磨きとかできないから。
すごく真っ当な理由ですよね。
それをうかがって、いつも思うことなんですけど、
そもそも、洗面スペースと、脱衣スペースって、
使い勝手違うから、分かれてていいのでは?って。
でも。
「一般的」には、洗面と脱衣って、一体になってることが多いです。
なぜ、一緒なんでしょうか。
洗面台って、広く取れれば、取れたなりの効果がありますよね。
でも。
脱衣って、服を脱いだり、着たりするスペースで、
仮に広く確保すると、無駄な感じがしませんか?
もちろん、広い方が、ゆったりと余裕もって
脱衣できるわけなのですが。。
その分、他のスペースを圧迫することにつながります。
洗面と完全に分けてしまって、脱衣室として確保すると、
相応な広さが必要になってしまいます。
それと。
洗面と脱衣を同時に使うタイミングって、
もしかすると、あまり多くないかもしれません。
兼用していれば、各々が広く使えますし、
広く感じられるので。
そうやって考えてくると、一緒になっている理由も
なんとなく理解できてきますね。
なので。
もし、気になるようであれば、オススメなのは、
洗面と脱衣の間に、引き戸を設置すること。
戸でなくて、ロールスクリーンでもいいですよ。
もしも、一緒に使う機会になったら。
引き戸を閉めれば一発解決できますし、
普段は開けっ放しにして、広く使えますしね。
洗面と脱衣を分けるかどうか。
引き戸一枚で解決できるので、必要であれば、
採用をご検討くださいね。
長くなってしまったので、続きは明日。