建築家・ナイトウタカシさんのブログ「階段デザインについて⑥(木製スケルトン)」

階段デザインについて⑥(木製スケルトン)

2023/02/23 更新

昨日ご紹介したイナズマ階段。

特徴的なデザインなのか、反響大きかったですね。



階段自体が、オブジェみたいに見えるので、

リビングダイニングで採用すると目を惹くかも。

ケガだけ気を付けていただければいいと思います。



さて。

今日は、木製のスケルトン階段について。



鉄骨のスケルトン階段のように、側面に板を設置する

ササラ桁階段もあるのですが。。



側面の板が分厚くなると、スッキリ見せたい方には、

あまり好まれないかもしれません。



例えばこちら。



※セブン工業(株)施工事例より引用



かなり浮いた感じの手すりがあるせいで、わかりにくいかな。。。



そもそもなんですが。

側面の板の厚みが最低でも、3cmから3.5cmほどになります。



3cm?うすくない?

と思われたかもしれませんが、鉄骨でしたら、1cm強くらいですから。。



もちろん。

武骨で、頑丈な印象の階段をつくりたいのであれば、

側板も、木製のタイプもオススメですよ。



でも。

スケルトンにする場合って、スッキリさせたいという想いが

ある方が多いかなとは思います。



少し話を戻しましょう。



では、木製でもスッキリ見せれないのか?

ということになりますよね。



こちらはどうでしょう?



先ほどに比べると、スッキリして見えますよね。



階段を支えるため、側面ではなく、下面に板を設置してます。

この板のことを、力桁っていいます。

その力桁自体は、相当厚みがありますよね。



不思議じゃないですか?

太い部材使いながら。



というのも。階段の踏板を、力桁より出して、

そちらへ目が行くようにすることで、軽やかに見せています。



それと、もう一点は。

力桁を片側にして壁側をなくしていることです。

それが見えていないことも大事なポイントだったりします。



木製のスケルトン階段。

鉄骨に比べると、少し武骨さはありますが、

見せ方を考えれば、ここまでは、スッキリさせることができます。



いかがでしょうか?



ということで。

明日、少し違うタイプに木製のスケルトン階段をご紹介していきます。

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